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チームラボが手がける展示・食・宿を巡る楽しみ方ガイド
体験型デジタルアートの先駆者に位置付けられる「チームラボ」は、各分野のスペシャリストが集まるウルトラテクノロジスト集団だ。
国内外で常設・期間限定展を展開し、その革新的なアプローチ、境界のないインタラクティブアートは世界中で高い評価を得ている。
この記事では、チームラボの概要および楽しみ方とともに、全国各地で公開中の展示作品の見どころを紹介していく。
最後まで読めば、チームラボの魅力に引き込まれ、実際に会場で体感したいと思うだろう。
アート・サイエンス・テクノロジーの境界を越えた作品を展開する「チームラボ」
「チームラボ」は、2001年に発足した国際的なアートコレクティブ。
東京都千代田区に本社を置き、総勢1,100名規模のウルトラテクノロジスト集団として活動中だ。
メンバーは創立者の猪子寿之氏(いのこ・としゆき)をはじめ、アーティスト・プログラマー・エンジニア・数学者・建築家など、各分野のスペシャリストで構成される。
「集団的創造」をコンセプトに、アート・サイエンス・テクノロジーの境界を越えた作品の制作を目指す。
活動は多岐にわたるが、代表的なものは以下の通り。
- アート・空間設計
- 国内外の美術館や公共空間で没入型インスタレーションの展開、建築デザインや都市計画の設計
- プロダクト・コンテンツ制作
- 最新テクノロジーを生かしたデジタルコンテンツ(アプリ、TV-CM、舞台演出など)を開発
- ソリューション事業:
- UI/UX設計、システム開発、プロモーション戦略、施設運用など
展示はデジタルテクノロジーによるインタラクティブアートが中心。
接触や動きにリアルタイムで反応し、空間全体が連続した「超主観空間」を形成する。
境界のない無限の生命表現、季節の循環を視覚化し、没入感と身体性を感じさせる点が特徴だ。

チームラボの展示ならではの魅力
チームラボの展示の魅力を一言で表すなら、「見るだけで終わらない、身体と感覚を巻き込む体験性」だ。
来場者の動きや滞在時間がそのまま作品の変化要因となり、触れる・歩く・浸ることで初めて完成するインスタレーションになっている。
自分がアートの一部になったような感覚に包まれ、訪れるたびに新しい発見があって何回でも楽しめる。その魅力を具体的に説明していこう。
「境界」を曖昧にする没入型の演出
チームラボは時間と動きを含む空間全体をアート化し、境界のない連続する世界を追求している。
そのため、作品と作品、自分と他者、自然と人間など、すべてがつながっているような感覚を呼び起こす展示が多い。
映像・光・音が高度に同期し、物語の連続性と没入感を強く味わえるのも特徴だ。
映像は高解像度で滑らかに流れ、照明は空間の質感をつくり、音響が身体の奥まで響かせることで視覚だけでなく聴覚・触覚にも訴えかける。
複数の五感を刺激する演出が、来場者の感情をダイレクトに揺さぶり、記憶に残る体験を生み出す。

再現不可能な一期一会の景色
チームラボの展示ではインタラクティブなデジタルテクノロジーにより、時間帯・他の来場者の動きおよび存在・環境要因がリアルタイムで作品に影響を与える。
自然の景色と同じように、同じ瞬間が二度と訪れない動的変化が生じ、”その場限りのアート”を楽しめる。
視点や身体の位置で認識が変わるため、固定された絵画とは異なり、無限のバリエーションが生まれ、共創的な没入感と発見の喜びを感じられるのだ。
こうした可変性はリピート率を高め、SNS(特にInstagram)との相性も良い。

自然とデジタル表現の融合
自然を破壊せずに、生きたままの自然がアートになるのもチームラボならではの魅力だ。
プロジェクションマッピングやセンサー技術を駆使し、自然の中に非物質的な光・音を溶け込ませることで、自然界のダイナミズムをテクノロジーで表現する。
季節の循環、生命の誕生・死滅などの視覚化によって、自然の移ろいをリアルに追体験ができ、時間と空間の連続性が哲学的な深みを加える。
科学的でありながら詩的な展示が成立し、子供から大人まで広い層に響く。

「ユニバーサルデザイン」を意識した空間構成
チームラボは「ユニバーサルデザイン」を意識した空間構成が多い。
導線・視線の誘導を緻密に設計しており、国籍・年齢・身体的条件・文化背景を問わず、また言語・知識に頼らずに誰もが直感的に楽しめる工夫が施されている。
さらに「ユーザーファースト」を徹底し、使いやすく分かりやすいものをつくるという共通認識があるため、一つひとつのクオリティが圧倒的に高いのも特徴だ。

チームラボの展示・作品はどこにあるの?
公開中(2025年12月時点)のチームラボの常設展示・作品は全部で16つ。
以下の表に、エリア別の一覧をまとめた。
最新の情報や詳細、営業スケジュールについては公式サイトを併せて確認してほしい。
- 北海道
- 【札幌市】J Art Foundation
- 秋田
-
【にかほ市】TDK歴史みらい館内「インタラクティブ マグネティックフィールド シアター」
東京\【豊洲】チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com
【麻布】森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
【銀座】MoonFlower Sagaya Ginza, Art by teamLab(飲食店)
【渋谷】Galaxy & チームラボ つかまえて集める恐竜の森 - 茨城
- 【北茨城市】チームラボ 幽谷隠田跡
- 福井
- 【永平寺町】鳥道 - 黙坐
- 大阪
-
【大阪市】チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
【東大阪市】チームラボ 風と雨と太陽の草原 - 京都
- 【京都市】チームラボ バイオヴォルテックス 京都
- 徳島
- 【徳島市】百年海(飲食店)
- 福岡
- 【福岡市】BOSS E・ZO FUKUOKA内「チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券」
- 佐賀
- 【武雄市】御船山楽園ホテル内「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」
- 大分
- 【豊後高田市】チームラボギャラリー真玉海岸
- 沖縄
- 【那覇市】チームラボ 学ぶ!未来の遊園地 沖縄
日本各地に点在するチームラボの展示・作品
ここからは、日本各地にあるチームラボの展示・作品の概要、見どころを紹介していく。
いずれもインタラクティブで没入型のデジタルアートを通じて、身体や他者との連続性、自然・生命のダイナミズムをリアルタイムで体感できる。
好奇心を刺激するオリジナルの世界観を楽しめるはずなので、好みに合った地域の展示・作品にぜひ足を運んでほしい。
【北海道】J Art Foundation「教会跡に増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year」
2025年5月にリニューアルオープンした札幌の新たなアート拠点「J Art Foundation(旧札幌宮の森美術館)」で常設展示している「教会跡に増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year」。
最大の特徴は、四季の流れと“生と死の循環”をデジタル表現で体感できる点だ。
一面に広がる花々は、現実世界と同じ時間の流れのもとで季節に応じて芽吹き、開花し、やがて枯れ死んでいく様子を映し出す。
来場者の動き、接触が花々の生死に直接影響するインスタレーションにより、一人ひとりが作品の当事者になる。
また、自由に動き回りながら視点を変えられることで、まるで空間全体に生命が宿っているかのような没入感が味わえる。
教会跡という特異な舞台が生む幽玄な光景は、時間帯を変えて再訪したいと思わせる深い余韻を残すだろう。

【秋田】TDK歴史みらい館内「インタラクティブ マグネティックフィールド シアター」
秋田県にかほ市にある「TDK歴史みらい館(みらいゾーン)」で、2016年より常設展示されている。
肉眼で見えない磁性をデジタルで視覚化し、体感するインタラクティブ性が同作品の魅力。
来場者は四方と足元を映像に囲まれたシアター空間を自由に歩き回りながら、宇宙・地球・電子の3つの世界(モード)に触れて探索できる。
主に宇宙は”太陽や惑星から噴出する磁気の可視化”、地球は”オーロラや地球規模の磁場現象”、電子は”スピントロニクスの概念”を学べる設計になっている。
動き・色彩の変容がそれぞれ異なるほか、作品はリアルタイムで描画され、来場者の行動で変わっていく。
二度と同じ光景が現れず、遊びの中で科学的な理解を深められるのも特徴だ。

【東京】チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com
見る者とアートが一体となって楽しめる作品が充実したミュージアムは、2025年1月に約1.5倍に面積を拡張し、屋外スペースも含め大規模にリニューアルされた。
「つかまえて集める森」「運動の森」「学ぶ!未来の遊園地」など、新たに3つの教育的なプロジェクトが誕生。20作品以上の作品群が、バラエティ豊かに公開される。
事前にインストールしたスマートフォンのアプリと連動することで、作品《The Infinite Crystal Universe》を構成する光の色や形を変えることができるのも斬新なポイント。

【東京】森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
「チームラボボーダレス」が、2024年2月9日にお台場から麻布台ヒルズに移転オープン。
「borderless=境界のない」という名が示す通り、アート作品たちが部屋から飛び出して移動し、ほかの作品と影響を受け合い、境界線なく混じり合う、まったく新しいアート作品と出合える。
新作の「バブルユニバース: 《Bubble Universe: 実体光、光のシャボン玉、ぷるんぷるんの光、環境が生む光 - ワンストローク》」は、無数の球体によって埋め尽くされた展示空間が圧巻。

【東京】Galaxy & チームラボ つかまえて集める恐竜の森
2025年2月より東京都渋谷区にある「Galaxy Harajuku(ギャラクシー原宿)」で、チームラボとSamsungのコラボレーションによる展示が行われている。
同作品は、Galaxyスマートフォンを使ったインタラクティブな教育的プロジェクト。
現実空間とデジタル世界を境界なく融合させ、恐竜をはじめとする太古の動物を自らの身体で探索・捕獲・観察し、好奇心を刺激する参加型インスタレーションだ。
AR的な操作性とティラノサウルス、トリケラトプスなどが歩き回る大迫力の映像が合わさり、子供から大人まで直感的に楽しめる。
対象に近づくと反応・逃げるといった動きをみせるほか、捕獲回数が増えるほど詳しい情報が図鑑に追加されるといった、細かな設計も見どころ。

【福井】鳥道 - 黙坐
チームラボによる「禅」をテーマにしたアート作品。
700年以上の伝統を誇る曹洞宗の大本山、永平寺を筆頭に町の魅力を紹介する「永平寺町魅力発信交流施設えい坊館」内にあり、無料で観賞できる。
四方と下方すべてに作品が描かれる空間の中を光で描かれた鳥の群れが飛び回り、幾筋もの光の軌跡を残す。
空間にいる人間を避けて飛ぶ鳥たちはリアルタイムで描かれており、2度同じ作品が描かれることはなく常に変化し続ける。

【大阪】チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
チームラボが手掛ける常設の夜の野外ミュージアム。
昼は植物園の「長居植物園」が、夜は光と音を駆使した幻想的なアート空間へと様変わりする。
人が触れたり、風に吹かれたり、雨に当たったりすると光の色が変化する卵形体「Ovoid」が点在するツバキ園をはじめ、いずれも季節や天候、人の動きなど自然の要素と連動したインタラクティブな作品だ。

【大阪】チームラボ 風と雨と太陽の草原
大阪府東大阪市にある大阪製罐(おおさかせいかん)の敷地内に併設された「カンカン工場の草原のカフェ」で、2024年10月より常設展示されている。
広い屋外の草原を舞台に、風・雨・太陽などの自然環境によって作品の存在がリアルタイムでつくられていくインタラクティブな「環境現象」が最大の特徴だ。
昼間は草地の物理的質感や風の揺らぎ、夜は発光する石やプロジェクションによる幻想的な光景が現れ、その天候・時間でしか出会えない「その瞬間だけの表情」を体験できる。
工場跡という場とのコントラストもユニークで、産業地帯に出現した詩的な草原が何度も訪れたくなる魅力を生み出す。
歩く速度で音楽が変わる空間全体の連続性も没入感を高める。
※カフェ利用者のみ体験可(事前予約制)

【京都】チームラボ バイオヴォルテックス 京都
2025年10月、京都駅南東部エリアにオープンしたチームラボの新たなミュージアム。
デジタル技術を駆使して制作され、人の存在やふるまいによって変化する没入型のアート作品を、国内最大となる延べ面積約10,000㎡の空間で展示している。
作品数は「質量も形もない彫刻」など日本初公開のものを含む50以上。
他のミュージアムで好評だった過去の作品や京都でしか見られない作品もある。

【福岡】BOSS E・ZO FUKUOKA内「チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券」
みずほPayPayドーム福岡隣接の複合エンターテインメント施設「BOSS E・ZO FUKUOKA」の5階で、2020年7月より常設展示されている。
同作品は「捕まえて集める森」と「運動の森」の大きく2エリアからなる、遊びと学びが一体化したインタラクティブミュージアム。
スマートフォン専用アプリ、身体の動きで能動的に関わることで作品が変化する参加型の体験が特徴だ。
例えば、「鼓動する谷のグラフィティネイチャー」では来場者が描いた生き物が動き出し、「つぶつぶの地層のふわふわな地形」では時間帯・季節で様々な表情を楽しめる。
実際に描いた絵はギフト(ハンドタオル・Tシャツなど)になって、持ち帰りができるのもうれしいポイント。

【大分】チームラボギャラリー真玉海岸
大分県豊後高田市の真玉海岸近く、旧縫製工場をリノベーションした約250平方メートルの展示室で、2015年3月より常設展示されている。
主な展示作品は「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる」。
国東(くにさき)半島の花々をモチーフに、1年間の花の移り変わりを1時間で巡るデジタルアートだ。
暗闇に浮かぶ四季折々の花は来場者の位置やふるまいに応じて芽吹き・開花・散りを繰り返し、一人ひとりの存在が生死に影響を与える。
同じ光景が二度と現れない儚さ、時間を忘れて没入できるインタラクティブが体験をより深いものにする。
また、真玉海岸は「日本の夕陽百選」に名を連ねており、日没前後に訪れると屋外の自然風景と館内のデジタル花景のコントラストを楽しめるのでお勧め。

【沖縄】チームラボ 学ぶ!未来の遊園地 沖縄
「チームラボ」が手がける常設展示で、「共同的な創造性、共創(きょうそう)」をコンセプトに、家族や友達、同じ空間にいる人たちと楽しみながら自由にアートの世界を創造することができる。
体験できるアート作品はどれも触れたり、歩いたり、動かしたりすることで作品や、音に変化が生じ、常に新しい発見が。
作品の中には自分で描いた魚や動物の絵が作品空間に現れるものもあり、アートとの一体感を味わえる。

チームラボが作る空間でグルメを楽しめる飲食店
続いて、チームラボが作る空間でグルメを堪能できる飲食店を2軒紹介する。
どちらもデジタルアートが料理、参加者の動きにリアルタイムで反応し、季節の自然美や生命の連続性を楽しめる。
また、“今この瞬間は二度と訪れない”という、チームラボならではの儚くも美しい時間を感じられるのも魅力だ。
ぜひ足を運んで展示・作品だけでなく、食体験も満喫してほしい。
【東京】MoonFlower Sagaya Ginza, Art by teamLab
ブランド和牛の佐賀牛と季節の素材を使った料理を提供する「Sagaya銀座」の一角に設けられた1日8名限定の完全予約制レストラン。
アート集団「チームラボ」とコラボレーションし、食とアート作品が融合した食空間になっている。
室内の壁やテーブルには日本の四季の美しさを表現したチームラボによる作品が描かれる。春は満開の桜、秋は紅葉するモミジなど季節によって変わるため、食材も含め何度訪れても新鮮な驚きと感動を味わえるだろう。

【徳島】百年海
2022年にオープンした徳島市のユニークな日本料理店。
斬新なアート作品を次々に発表するチームラボの作品に囲まれた非日常の空間で、サステナブルをテーマにした料理を堪能できる。
フードロス削減に取り組む店では、サイズや傷などの理由で通常は廃棄される規格外の天然魚や野菜を使用する。
壁のように店内を囲んだチームラボのアート「百年海図巻[上映時間:100年]」は2009年に発表され、上映時間100年という他に類を見ない映像作品。

チームラボが作る空間に滞在できる宿泊施設
これから紹介する宿泊施設は、どちらも森や棚田跡、廃墟などの自然、歴史的空間をそのまま作品化している。
チームラボが掲げる思想が体現されており、五感を使って自然と対話できるのが魅力だ。
該当エリアに旅行予定の方、チームラボの世界観を存分に楽しみたい方はぜひ足を運んでほしい。
【茨城】チームラボ 幽谷隠田跡&五浦 幽谷隠田跡温泉
近代日本の美術史を語る上で欠かせない存在である人物、岡倉天心。
そのゆかりの地である北茨城市の景勝地、五浦にある自然と融合したチームラボの夜のミュージアム。
深い森の中に隠れ、湿地となっていた棚田跡を中心にありのままの自然を生かしたアートを展開。
ミュージアムには源泉かけ流しの温泉、コテージやグランピングテントなど宿泊施設を備えた「五浦 幽谷隠田跡温泉」を併設。
ミュージアムの入場と日帰り入浴がセットになったお得なチケットも販売されている。

【佐賀】御船山楽園ホテル内「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」
佐賀県武雄市にある「御船山楽園ホテル」で、2020年11月より常設展示されている。
同ホテルは1845年に造られた「御船山楽園」の一角に建っており、客室・大浴場から四季の移ろいを楽しめるのが魅力。
サウナシュランを3年連続(2019年〜2021年)で日本一のグランプリを獲得した実績を生かし、チームラボとのアート群による新しい体験を提供する。
作品はホテルの温浴施設「らかんの湯」と庭園空間を舞台に、来場者がサウナで感覚を研ぎ澄ませた状態で展示空間へと導かれる構成になっている。
廃墟や遺跡を想起させる造形(メガリス)、幽玄な投影・音響が湯上がりの余韻と重なって深い没入をもたらす。
日没後の「廃墟の湯屋の連続する存在」、「呼応するランプの森とスパイラル」も見どころだ。

チームラボの展示を満喫するために押さえておくべき3つのポイント
最後にチームラボの展示・作品を楽しむためのポイントを3つ紹介しよう。
前提として、身体全体でインタラクティブに没入し、感覚をひらいて空間に溶け込む姿勢が重要だ。
その上でこれらを知っておくと役に立ち、訪れる人それぞれに最高な体験をもたらすのでぜひ参考にしてほしい。
チケットは必ず事前購入しておく
チームラボのチケットは事前に確保するのがお勧め。
当日券は販売なし、または売り切れている可能性があるほか、施設が入場制限を設けるケースも多い。
特に週末や祝日、観光シーズン中は非常に混雑し、人気展示・期間限定の企画は入れない場合がほとんどだ。
当日の完売リスク、待ち時間を避け、確実かつ希望の時間帯にスムーズに入場するためにも、各施設の公式サイトから事前にチケットの購入しておこう。

動きやすい服・靴を準備する
動きやすい服と靴の準備は、展示体験を満喫するための基本だ。
チームラボの会場には暗所や段差、水に濡れるエリア、混雑した動線などがあり、ヒールやタイトな服では体験が制限されやすい。
長時間にわたり歩く・立ち止まる・動くといった行為を繰り返すため、動きにくい服装だと集中力が途切れやすく、安全面にも影響が出る。
結果として、作品への没入感が弱まってしまうこともある。
一方で、手ぶらに近い軽装なら快適に動け、両手も自由になるためスマートフォンやカメラの操作性も高い。以下のような服装がお勧めだ。
- 動きやすい服装の例
-
・ジップアップパーカー、薄手のダウンベスト
・Tシャツ、ポロシャツ
・膝まで捲れるチノパン、カーゴパンツ
・ハーフもしくはショートパンツ(速乾素材推奨)
※1. アートと一体化した写真を撮るなら、白基調の服が映える
※2. ロングスカート・ワンピースは映り込みに注意 - 動きやすい靴の例
-
・履き慣れたスニーカー
・スリッポン
・フラットシューズ
※ 会場によっては靴を脱ぐ展示もあり
施設や施設周辺のコインロッカーなどに荷物を預けておく
チームラボの世界観を最大限に楽しみたいなら、荷物を預けて入場するのがお勧め。
展示は暗闇や狭い通路、光の投影がある空間、身体を動かす作品が多く、荷物を持っていると体験の質が大きく下がる。
また、人の多い会場ではバッグが通路の妨げとなり他者に迷惑をかけるうえに、傷・汚れが付く可能性もゼロではない。
特に長時間の滞在、水を使った展示が想定される場合はコインロッカー・クロークに預けると、様々な心配が減るだろう。

チームラボに関するよくある質問
Q
チームラボの展示のチケットの購入・予約方法は?
公式サイトもしくは正規販売代理店(ローソンチケット・Klookなど)からQRコード付きチケット(希望日時を選択)を購入するのが最も一般的な方法です。
Q
チームラボの展示の割引チケットはある?
提携サイト(Kkdayなど)のクーポン、ベネフィット・ステーション会員による割引チケットがあります。※使用条件・対象会場は要確認
まとめ
この記事では、国際的なアートコレクティブ「チームラボ」の概要、魅力とともに、全国各地で公開中の展示作品の見どころを紹介してきた。
チームラボの名前は聞いたことがあっても、どこでどのような活動を行っているかまでは知らない人が多いだろう。
「境界のないアート」を基調としたチームラボの作品はどれもクオリティが高く、言語・知識に頼らずに誰もが直感的に楽しめるのが特徴だ。
日本へ旅行に訪れた際はチームラボの展示に足を運び、アート空間に身体ごと没入する特別な体験をしてほしい。