
【秋の札幌観光ガイド】紅葉と温泉、グルメを楽しむ札幌の秋旅へ
札幌の秋を楽しむなら、黄金色のイチョウ並木や山々の紅葉だけでなく、温泉やアート、北海道ならではのグルメまで組み合わせて巡りたい。
北海道大学や藻岩山で秋景色を楽しみ、定山渓では色づく自然の中で温泉街を散策。札幌二条市場で海の幸を味わい、さっぽろオータムフェストで北海道各地の食に出会うのも、この季節ならではの楽しみ方だ。
札幌では9月に秋のイベントが本格化し、10月上旬から11月上旬にかけて、郊外から中心部へと紅葉の見頃が移っていく。街と郊外を行き来しながら、短い秋を満喫しよう。
街から郊外へ足を延ばして楽しむ、秋の札幌の過ごし方
札幌の秋旅は、街中の歴史的建築や市場を巡る時間と、色づく自然の中で過ごす時間を組み合わせられるのが魅力だ。
赤れんが庁舎や札幌二条市場を訪ねた後は、札幌芸術の森や真駒内公園へ。さらに定山渓まで足を延ばせば、紅葉を眺めながら温泉街を歩く時間が待っている。
秋景色を眺め、食や文化にも触れられるのが、札幌ならではの一日の過ごし方だ。

秋だからこそ訪れたい札幌の人気観光スポット7選
札幌の秋は、中心街の歴史的建築や市場から、郊外に広がる森や温泉街まで多彩な場所を巡れる季節。
紅葉の中を歩いたり、アートや北海道の食文化に触れたりと、過ごし方もさまざまだ。気温が下がる時期には、博物館や市場などの屋内スポットも組み合わせたい。街と自然の距離が近い札幌で、秋の景色とともに楽しみたい7つのスポットをご紹介。
1. 定山渓温泉街
豊平川の河岸に広がる、開湯から150年余りの歴史を持つ温泉街。
泉源は56ヵ所あり、川岸や川底の岩盤の割れ目から自然湧出する温泉は、毎分8,600ℓ、60度〜80度と比較的高温なのが特徴だ。
近くに位置する二見吊橋は、定山渓での森林浴や紅葉の名所の1つになっている。色づく木々を眺めながら豊平川沿いを歩き、温泉街の秋を楽しみたい。

2. 札幌芸術の森
豊かな自然の中でアートに触れられる芸術施設。札幌市の約40haの広大な敷地に、美術館やアトリエ、クラフト工房、野外ステージなどさまざまな芸術施設を集めた拠点が「札幌芸術の森」だ。
クラフト工房では陶芸やテキスタイル、七宝、ガラス、金工、木工、版画などの講習会や制作体験も実施。有島武郎の邸宅を移築復元した資料館もあり、色づく森を散策しながら、多彩なアートに触れられる。

3. 北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)
約250万個のレンガを使った、アメリカ風ネオ・バロック様式の歴史的建築。赤れんが庁舎の隣には、明治初期における北海道の開拓や殖産興業に大きな役割を果たした開拓使の本庁舎の遺構がある。
周囲には豊かな自然があり、春の桜やライラック、夏の緑に続いて秋には紅葉が彩りを添える。池を配した前庭と歴史ある庁舎を眺めながら、札幌中心部の秋を歩こう。

4. 札幌二条市場
明治初期、石狩浜の漁師による鮮魚販売をきっかけに開設されたといわれる市場。場内を歩けば、20店舗ほどの鮮魚店を中心に青果店や飲食店などが並び、その日に仕入れられた魚介が店頭を彩る。
カニやホッケ、ホタテなどの北海道の海の幸や、干物や水産加工品まで、取り扱いが豊富なのもうれしい。寿司や海鮮丼、炙り焼きを味わえる飲食店のほか、一部鮮魚店にはイートインもある。

5. サッポロビール博物館
北海道開拓の歴史とともに、日本のビール造りの歩みをたどれるビール博物館。館内を巡るなら、6K映像の「プレミアムシアター」や当時の広告ポスター、ビール瓶などを解説付きで見学する有料のプレミアムツアーもある。
また、レンガ造りの建物は北海道遺産にも指定されており、赤レンガの煙突や巨大なビールの煮沸釜はフォトスポットとしても人気がある。

6. 千歳鶴酒ミュージアム
札幌で1872年に初めて酒造りに取り組んだ日本清酒株式会社が、千歳鶴の酒蔵の横に併設するミュージアム。ここでしか手に入らない蔵元限定酒をはじめとした銘酒が各種販売されている。
スタッフから味や造りの特色を聞きながら好みの一本を探せるほか、休み処では酒粕ソフトクリームや甘酒も味わえる。札幌の酒文化に触れながら、じっくり品定めを楽しもう。

7. 北海道立真駒内公園
札幌中心部から南へ約8km、約85haの自然が広がる都市公園。1972年の札幌冬季オリンピックではメイン会場として使われ、現在も関連施設が残る場所だ。
春には名物のカタクリのほか、園内に植えられた約1,000本の桜が一斉に咲き、秋になるとカエデなどが鮮やかに色づく。広い園内を歩きながら、色づくカエデとスケールの大きな自然に身を置こう。

札幌の紅葉の名所3選
札幌の紅葉は、場所によって異なる秋景色を楽しめる。豊平峡ダムでは山々とダム湖がつくる雄大な風景、藻岩山では標高531mの山上からの眺望、北海道大学では黄金色のイチョウ並木が秋を彩る。例年の見頃も確認しながら、街中から郊外へと札幌の紅葉を追いかけてみよう。
1. 北海道大学
札幌駅から徒歩圏内にありながら、広大なキャンパスを散策できる北海道大学。構内を歩けば、空高く伸びるポプラ並木やクラーク像、総合博物館など多彩な見どころに出会える。
そして北13条通りという道路の両側は「イチョウ並木」となっており、秋になると黄金色に染まり非常に見応えがある。例年の見頃は10月下旬から11月上旬。教育研究施設として入構ルールを守りながら、黄金色に包まれた北13条通りを歩きたい。

2. 豊平峡ダム
豊平川上流部に位置し、札幌市の水源としての役割も担うダム。秋には周囲の山々が色づき、多くの人が訪れる紅葉の名所となる。入口からダムまでは自然保護のためハイブリッド電気バスが運行され、到着後は展望台などから雄大な景観を眺められる。
ダムの周辺には遊歩道が整備されているほか、近くには「九段の滝」という滝もみられる。例年の見頃は10月上旬から中旬。遊歩道を進み、色づく山々とダムが織りなす雄大な風景を楽しもう。

3. 藻岩山
札幌中心部から公共交通機関で約20分、原始林が守られている標高531mの山。ロープウェイとミニケーブルカーを乗り継いで山頂へ向かえば、市街地から次第に離れながら山の景色を楽しめる。
山頂の展望台からは、石狩平野を見下ろせるほか、はるか向こうに石狩湾の海景色も一望できる。例年の紅葉の見頃は10月中旬から下旬。日中の眺望から「日本新三大夜景」に選ばれた札幌の夜景まで、山頂で移り変わる景色を眺めたい。

秋の札幌観光をより楽しく! 注目イベント3選
食、花、花火と、札幌の秋を異なる楽しみ方で彩るイベントにも注目したい。
大通公園では北海道各地の味が集まり、郊外では一面のコスモスや、音楽と一体になった花火が秋景色をつくる。観光スポット巡りと組み合わせながら、開催時期ならではの札幌に触れてみよう。
1. さっぽろオータムフェスト
「北海道・札幌の食」をメインテーマに、例年200万人が訪れるグルメイベント。札幌市中心部にある大通公園7区画で開催され、全長約1kmにわたり延べ300店舗が出店。
北海道産の酒と肴、肉と野菜の料理など区画ごとに異なるテーマが設けられ、札幌市外の特産品も登場する。大通公園を歩きながら、北海道各地の味を堪能しよう。

2. コスモスフェスタ(国営滝野すずらん丘陵公園)
約70万本のコスモスがカントリーガーデン上段を彩る、北海道の短い秋の恒例イベント。園内では定番品種に加え色や形が個性的なコスモスも鑑賞でき、散策しながら多彩な花の表情を楽しめる。
例年の見頃は9月中旬から下旬頃。クラフト体験やガーデンツアーなどの催しもあり、コキアやダリアも園内を彩る。広大な花畑を歩き、次々と現れる秋色を眺めよう。

3. 北海道芸術花火
イサム・ノグチが「公園全体をひとつの彫刻作品」として設計したモエレ沼公園を舞台に、国内トップレベルの花火職人が手がける芸術玉を楽しむイベント。
従来の花火大会とは一線を画す、音楽・花火・ランドスケープが一体となった総合芸術として高い評価を受けており、北海道を代表する花火イベントとして多くの観客を魅了している。夜空と公園全体を使った演出を見届けたい。

秋の札幌観光で立ち寄りたい飲食店5選
札幌を旅する楽しみのひとつが、北海道ならではの味に出会うこと。
海鮮丼やジンギスカン、スープカレーから、歴史ある建物で味わう菓子まで選択肢は幅広い。
観光の途中で市場へ立ち寄ったり、夜はすすきので魚介を味わったりと、その日のルートに合わせて札幌グルメを楽しもう。
1. 北菓楼 札幌本館
北海道庁立図書館だった洋風建築を活用し、2016年に誕生した菓子店。1階には「北海道開拓おかき」やバウムクーヘン、種類豊富なシュークリームなどが並び、2階にはカフェスペースが広がる。
豪華な石造りの階段を上れば、窓から差し込む陽の光がアクセントとなった素敵な空間が広がる。世界的建築家・安藤忠雄氏が古い建物と新しいデザインを融合させた空間で、限定パスタやオムライス、ケーキを味わえる。

2. どんぶり茶屋 さっぽろ二条市場店
札幌二条市場の特性を生かし、魚介を多彩な丼で味わえる海鮮丼専門店。市場を巡った後は、生うに丼やいくら丼をはじめ、小ぶりの丼7種類をセットにした「黄金海宝丼」、13種類の人気ネタを盛った「北の贅沢丼」などから選びたい。
専門店ならではのメニューの多さも魅力で、50種類以上の海鮮丼の中から好みのものを選ぶことが可能だ。

3. サッポロビール園
レンガ造りの建物で、生ビールとジンギスカンを味わえる札幌ならではのビヤホール。広々とした空間には、大正元年(1912)に製造された巨大なビールの仕込み釜「ケッセル」が堂々と佇んでいる。
館内には5つのレストランがあり、開拓使館2・3階のケッセルホールでは北海道らしい組み合わせを楽しめる。クラシカルなトロンメルホールや、味付けジンギスカンを楽しめるライラックなど、それぞれ趣の異なる空間で料理とビールを味わおう。

4. マジックスパイス札幌本店
札幌のご当地グルメとして定着したスープカレーの名付け親として知られる店。カレーのスープは、インドネシアのソトアヤムという料理から着想を得たもので、約30種類のスパイスに、甘さ・辛さ・酸っぱさを追加した複雑で繊細な味が生み出されている。
野菜もスープと一緒に煮込まれ、甘さが溶け込んだ滋味深い味わい。7段階から辛さを選び、自分好みの一皿を味わいたい。

5. 郷土料理 おが
すすきのエリアに店を構え、新鮮な魚介を味わえる郷土料理店。独自のルートで活けのまま仕入れた魚介を注文後にさばいて提供する。
一番人気は、網走産の一本釣りのキンキを現地で活〆にした「キンキの刺身」。刺身の後にはアラを野菜入りの鍋に仕立てるほか、活毛ガニの釜茹でや活イカの刺身も人気。200種以上のアラカルトから北海道の海の幸を選び、札幌の夜を味わおう。

札幌の秋旅を楽しむ、観光拠点に便利なホテル3選
秋の札幌では、旅の過ごし方に合わせて宿泊先を選びたい。
定山渓で温泉と自然を満喫するか、大通公園周辺を拠点に市内観光を楽しむか、札幌中心部で温泉旅館の趣に浸るか。翌日の観光ルートまで考えながら、秋の一日を締めくくる宿を選ぼう。
1. 定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌
札幌の奥座敷・定山渓にあり、自然に囲まれて滞在できる温泉リゾート。森に包まれるようにたたずむホテルでは、豊かな緑と穏やかな空気の中でリゾート気分を満喫できる。
客室でくつろいだ後は、鳥のさえずりや木々のざわめきをBGMに露天風呂へ。大浴場やセルフロウリュのフィンランド式サウナ、女性専用の岩盤浴スパも備わる。夕食はオープンキッチンのブッフェで、旬の野菜を使った料理や窯焼きピッツァなどを選びながら夜を過ごせる。

2. 札幌ビューホテル 大通公園
大通公園沿いに位置し、すすきのへも徒歩でアクセスできるホテル。観光を終えて館内へ入れば、自然光が差し込む客室でゆったりとくつろげる。
特徴的なホテルロビーは、頭上に50mの吹き抜け空間が広がり開放感抜群。和洋室や和室、ユニバーサルルームなど客室タイプも用意され、朝食では北海道産の豚肩ロースやラム肉、季節の野菜を石窯で焼き上げた料理が並ぶ。

3. ONSEN RYOKAN 由縁 札幌
札幌中心部で温泉旅館の趣を楽しめる、露天風呂付きの宿。北国の旅宿をデザインコンセプトとして、木材は北海道産の良質なナラ材、石材は札幌軟石を要所に使用し、従来の旅館建築手法をモダンアレンジ。
館内の和食レストランでは、前日までに予約すれば北海道の旬食材を使った朝の和御膳や、原始焼きをメインとする夕食も味わえる。北海道の素材に囲まれ、湯に浸かって旅の夜を過ごそう。

紅葉と温泉を楽しむ秋のおすすめ札幌観光モデルコース
札幌中心部の歴史や食文化に触れた後は、レンタカーで定山渓へ。翌日は豊平峡ダムと北海道大学を訪れ、それぞれ異なる紅葉を楽しむ1泊2日のコース。街歩き、温泉、紅葉を組み合わせながら、市街地と郊外で表情を変える札幌らしい旅に。
1日目
- 「JR札幌駅周辺」でレンタカーを手配
- 「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」周辺を散策
- 「札幌二条市場」でランチ
- 「千歳鶴酒ミュージアム」を見学
- 「定山渓温泉街」を散策
- 「定山渓温泉」に宿泊
2日目
- 「豊平峡ダム」で紅葉を満喫
- 「札幌市内」へ戻る
- JR札幌駅周辺でレンタカーを返却
- 「北海道大学イチョウ並木」を散策
- 「JR札幌駅周辺」でおみやげ購入
秋の札幌の平均気温
札幌の秋は、9月の平年の平均気温が18.6℃、10月は12.1℃、11月は5.2℃と、月を追うごとに大きく下がる。訪れる時期に合わせた服装を準備したい。特に紅葉が進む10月から11月は気温が低くなり、秋の深まりとともに冬の気配も近づいてくる。
| 月 | 9月 | 10月 | 11月 |
|---|---|---|---|
| 気温 | 18.6℃ | 12.1℃ | 5.2℃ |
秋の札幌を快適に過ごす服装のポイント
札幌の秋は月を追うごとに気温が下がるため、時期に合わせて調整しやすい服装を選びたい。9月は長袖を基本に羽織れるものを用意し、平均気温が12.1℃まで下がる10月はジャケットなどを重ねるスタイルが便利。11月には冬用のコートに加えてマフラーや手袋も準備したい。初雪や路面凍結の可能性があるため、滑りにくい靴を選ぶと安心だ。
秋の札幌観光に関するよくある質問
Q
札幌の紅葉の見頃はいつですか?
場所によって異なりますが、例年10月上旬から11月上旬にかけて見頃を迎えます。豊平峡ダムは10月上旬から中旬、藻岩山は10月中旬から下旬、北海道大学のイチョウ並木は10月下旬から11月上旬が目安です。
Q
定山渓温泉と豊平峡ダムは一緒に巡れますか?
定山渓温泉街から豊平峡ダムの電気バス乗り場までは車で約15分と近く、札幌近郊の秋旅では定番の組み合わせです。
Q
秋の札幌ではどんなグルメがおすすめですか?
海鮮やジンギスカン、スープカレーなど、北海道ならではのグルメがおすすめです。札幌二条市場では海鮮丼、サッポロビール園ではジンギスカンなどを楽しめます。
Q
秋の札幌観光は何泊がおすすめですか?
市内観光だけなら1泊2日でも楽しめますが、定山渓温泉や紅葉スポットまで巡るなら2泊3日あるとよりゆったり過ごせます。
まとめ
札幌の秋は、北海道大学の黄金色のイチョウ並木や豊平峡ダムの紅葉を巡るだけでなく、定山渓の温泉、札幌二条市場の海の幸、さっぽろオータムフェストなど多彩な楽しみがそろう。
中心街で歴史や食文化に触れ、少し足を延ばせば色づく森や山へ。街と自然を行き来しながら、札幌ならではの秋の一日を重ねていこう。



