牛嶋神社

貞観2年（860）、慈覚大師・円仁が須佐之男命の化身から御神託を受けて創建したと伝わる古社。五穀豊穣や縁結び、厄除開運などに御利益があるとされる「須佐之男命（すさのおのみこと）」、太陽神や稲穂の神といわれる「天之穂日命（あめのほひのみこと）」、農業や学問向上を司る「貞辰親王命（さだときしんのうのみこと）」の三柱を祀ることから、さまざまな願いを受け止めてくれる神社として広く崇敬を集めている。

境内には、細やかな意匠が施された総檜権現造の立派な社殿や、全国的にも珍しい三輪鳥居（みわのとりい）など見所がたくさん。自分の体の悪い部分と同じ場所を撫でると、病気や痛みが治まるとされる「撫で牛」も必見だ。社殿横には狛犬ならぬ「狛牛」が安置され、鋭い目つきで神様を守っている。

5年に1度の大祭では、黒牛が曳く鳳輦（牛車）を中心とする行列が氏子五十町を安泰祈願巡行する「神幸祭」が行われる。古式ゆかしい祭で、界隈がにぎわう。