神話と自然が息づく島根を遊び尽くす旅行ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本でも有数のパワースポット「出雲大社」があり、北の日本海と南の中国山地の恵みを受ける「島根」。
自然の生み出す絶景や歴史ある街並み、温泉地など、様々な観光スポットがある。
伝統工芸体験のできる施設や家族で遊べるレジャー施設もあり、様々な楽しみ方ができる。
そんな魅力たっぷりの島根を満喫するために必要な情報を、この記事では網羅的にご紹介。
モデルコースも紹介するので、この記事を読めば、島根旅行がよりリアルにイメージでき、最良の計画が立てられるだろう。

目次

年に一度神様が集まる自然豊かな地「島根」

本州西部にあり、日本海に面した「島根県」。
日本海に浮かぶ「隠岐島(おきのしま)」や「竹島」などの離島も含み、日本海から得られる海の幸と、中国山地で採れる山の幸を両方とも享受できる自然豊かな地だ。
また、毎年11月に日本の神が一堂に会するとされる「出雲大社」があったり、日本神話に登場する神「スサノオノミコト」が活躍する舞台としても有名だったり、日本神話と縁が深い土地としての一面も持つ。
14世紀頃に発掘された「石見(いわみ)銀山」や、1,300年以上の歴史を持つ「玉造(たまつくり)温泉」など、日本の歴史や風情を感じられるスポットも多い。
島根を旅行すれば、日本の自然の魅力と脈々と受け継がれてきた歴史の奥深さを感じられるだろう。

自然に恵まれているため、絶景スポットも多い島根
自然に恵まれているため、絶景スポットも多い島根

島根の平均気温と着衣例

島根は1年を通して温暖な気候で過ごしやすい。
年の平均気温はおおむね12℃〜15℃。春から夏にかけては雨が多く、冬は雪が多い。
冬はエリアによって積雪量が異なるので、旅行の際はエリアごとの天気もチェックしておこう。

島根の月別平均気温

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均気温(度) 4.6 5.0 8.0 13.1 18.0 21.7 25.8 27.1 22.9 17.4 12.0 7.0

島根の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット

島根へのアクセス

東京から島根には飛行機で約1時間30分ほど。大阪からであれば、飛行機で1時間以内に到着する。
島根に空港はあるものの、国際線の定期便の運行はない。
ただ、時期によっては台湾から出雲空港へのチャーター便が運行している。
隣接する鳥取県の「米子鬼太郎空港」には国際線があり、香港・中国から定期便が運航している。

島根の空の玄関口となる出雲空港
島根の空の玄関口となる出雲空港

出雲空港から主要駅へのアクセス

ここでは、島根の空の玄関口である「出雲空港」を起点とする、「松江駅」へのアクセスを紹介する。
島根の移動拠点は「松江駅」となることが多いので、空港からのアクセスを知っていれば、旅のスタートをスムーズに切れるだろう。

経路
「出雲空港」から空港連絡バスに乗り「JR松江駅前」バス停下車
所要時間
約35分

島根の主要交通手段

松江市内のような市街地や、「出雲大社」など有名観光スポット周辺であれば、鉄道やバスなど公共交通機関だけでも充分に移動できる。
しかし、都市部を外れると公共交通機関だけでは効率的に移動できない。
そのため、タクシーかレンタカーを使っての移動が多くなる。
短期間で出来るだけ効率良く、色んな観光スポットを回りたいなら、レンタカーの利用を検討しよう。

松江市のような都市部であれば、電車とバスだけで観光を満喫できる
松江市のような都市部であれば、電車とバスだけで観光を満喫できる

島根旅行するなら知っておくべき8つのエリアの魅力

東西に細長い島根は8つのエリアに分けられ、それぞれ異なる魅力と文化を持つ。
効率良く自分好みのスポットを巡るためにも、島根の各エリアの魅力を把握しておこう。

美しく風情ある景色が魅力の「松江エリア」

島根県の北東端で、日本海沿岸の「松江エリア」。
松江城」の城下町として栄えた、歴史ある島根最大の市街地。
「水の都」とも呼ばれ、城の内堀・外堀を巡る遊覧船で、ゆったりと風情ある街並みを眺められる。
また、美しい夕日が見られることで有名な「宍道湖(しんじこ)」や、由緒正しい数々の神社など、パワースポットや日本の美しさに浸れる風景が充実しているエリアだ。

風情ある街並みが広がる松江エリア
風情ある街並みが広がる松江エリア
松江エリアには有名な温泉地・玉造温泉も
松江エリアには有名な温泉地・玉造温泉も

伝統工芸・文化が息づく「安来エリア」

島根県の南東端で、「鳥取県」と「松江市」に面する「安来エリア」。
木炭で激しく火を焚き、砂鉄から「鋼」を作り出すという伝統的な「たたら製鉄」で栄えたこのエリアは、鉄の積出港として栄えた港町など、伝統技術と文化が根付く土地として独特な雰囲気がある。
足立美術館」では日本一とも称される庭園が眺められたり、「安来節(やすぎぶし)演芸館」では、日本で有名な民謡「安来節」の歌や踊りが体験できたりもする。
日本の伝統工芸や文化が好きな方には、たまらないエリアだろう。

たたら製鉄に関する博物館「和鋼博物館」
たたら製鉄に関する博物館「和鋼博物館」
日本一とも称される庭園のある足立美術館
日本一とも称される庭園のある足立美術館

神秘的なスポットが満載の「出雲エリア」

日本中から神々が集まると伝えられる「出雲大社」を始め、「出雲大社」を訪れる神々を迎える景勝地「稲佐の浜」や、日本一のパワースポットと言われる「須佐神社」など、神秘的なスポットの宝庫である「出雲エリア」。
また島根半島の先端、日本海を望む景勝地として名高い「日御碕(ひのみさき)」では、凛と立つ白亜の灯台と海や空のコントラストが眺められたり、海水浴場として賑わう「キララビーチ」の近くにはショッピングやグルメが楽しめる「道の駅」があったり、多様な楽しみ方ができるエリアだ。

神話が息づく場所であり、景勝地でもある稲佐の浜
神話が息づく場所であり、景勝地でもある稲佐の浜
白亜の灯台と海や空のコントラストが美しい日御碕
白亜の灯台と海や空のコントラストが美しい日御碕

日本の自然美・歴史文化を楽しめる「雲南エリア」

出雲エリアの南側、中国山地に面した「雲南エリア」。
春になると桜並木が一斉に花開く「斐伊川」や、龍が昇っていく様子に例えられる「龍頭が瀧」、約3㎞にわたる大渓谷「鬼の舌震」など、スケールの大きな自然美を楽しめるスポットが多い。
日本神話の伝説が伝わる地域でもあるため、神話ゆかりの古社・遺跡もある。
「たたら製鉄」で発展した地域でもあり、日本の歴史文化・伝統技術に触れられる体験ができるだろう。

鬼の舌震をはじめ、スケールの大きな自然景観が魅力のエリア
鬼の舌震をはじめ、スケールの大きな自然景観が魅力のエリア
たたら製鉄に関する資料や美術工芸品を展示する絲原記念館
たたら製鉄に関する資料や美術工芸品を展示する絲原記念館

世界遺産を中心に歴史と文化を感じられる「石見銀山と周辺エリア」

世界遺産に登録された「石見銀山(いわみぎんざん)」を中心に、歴史と文化を感じられる「石見銀山エリア」。
「石見銀山」は周辺の環境に配慮し、自然環境と共存した産業遺跡だ。
銀を採掘して作られた坑道「間歩(まぼ)」はその長さと高さに驚くだろう。「石見銀山世界遺産センター」では石見銀山の歴史と技術について詳しく学べる。
江戸時代(1603年〜1868年)の建物や、銀山で栄えた当時の雰囲気をそのまま残す「大森の町並み」では、散策しているタイムスリップしているような感覚が味わえるだろう。

世界遺産にも登録された、日本を代表する銀鉱山「石見銀山」
世界遺産にも登録された、日本を代表する銀鉱山「石見銀山」
江戸時代の建物も残る大森の町並み
江戸時代の建物も残る大森の町並み

親子で楽しめるスポット・レジャー施設の多い「浜田・江津エリア」

島根の中央部、西寄りに位置する「浜田・江津エリア」には、子供連れで1日中のびのびと楽しめるスポットがたくさんある。
中国地方で最大級の水族館「しまね海洋館アクアス」では、約400種、1万点もの海の生き物を見られる。その中でも、珍しい「シロイルカ」は特に人気が高い。
広大な敷地でキャンプやグランピングが楽しめる「温泉リゾート 風の国」は、温泉はもちろん多様な宿泊施設、子ども向けの遊具もある。
「香木の森公園」にはハーブの庭園やバンガローがあり、遊歩道で自然を満喫できる。
荒々しい自然の迫力を味わいたいなら、絶壁の溪谷「断魚渓(だんぎょけい)」もお勧め。

西日本で唯一シロイルカが見られるしまね海洋館アクアス
西日本で唯一シロイルカが見られるしまね海洋館アクアス
ハーブの庭園・遊歩道で自然を満喫できる香木の森公園
ハーブの庭園・遊歩道で自然を満喫できる香木の森公園

芸術・文化に触れられるスポットの多い「益田・津和野エリア」

島根の西端、隣の「山口県」と接しているのが「益田・津和野エリア」。
作家や画家など多くの文化人が暮らしたこともあり、美術家や記念館など文化・芸術に関する施設が多い。
津和野出身の絵本作家「安野光雅(あんのみつまさ)」にちなんだ美術館や、美術館と芸術劇場が併設された「島根県芸術文化センター グラントワ」、著名な作家「森鴎外(もりおうがい)」の記念館などで芸術と文化に触れよう。
その他にも江戸時代の趣を感じさせる「殿町通り」や、ダイナミックな自然美を楽しめる「匹見峡(ひきみきょう)」など、様々な魅力に溢れるエリアだ。

「舞姫」や「山椒大夫」などで知られる有名な作家・森鴎外の記念館
「舞姫」や「山椒大夫」などで知られる有名な作家・森鴎外の記念館
多くの史跡が集中し、ショッピングやグルメも楽しめる殿町通り
多くの史跡が集中し、ショッピングやグルメも楽しめる殿町通り

離島ならではの自然景観に出会える「隠岐エリア」

日本海上、島根半島から北におよそ50~70kmのあたりに浮かぶ、大小様々な島々から成る「隠岐エリア」。
隠岐島(おきのしま)・知夫里島(ちぶりじま)・中ノ島・西ノ島、といった人が暮らす主要4島と、周辺の島々はユネスコ世界ジオパークに認定されている。
自然の力で生み出された人智を超えた景観が楽しめるのが魅力。
フェリーや高速船、飛行機に乗って、海を渡って行くのもまた、旅情や冒険心をくすぐる。
国賀海岸やローソク島、八百杉(やおすぎ)・乳房杉(ちちすぎ)、壇鏡の滝(だんぎょうのたき)など、本土では見られない、島ならではの自然そのままの見どころが数多くある。
恋愛や幸福のパワースポットや、レトロで可愛いカフェもあるので、女子旅にも人気。

岩の頂点に夕日が落ちると、ローソクのように見えるローソク島
岩の頂点に夕日が落ちると、ローソクのように見えるローソク島
離島ならではの自然景観を見られる壇鏡の滝
離島ならではの自然景観を見られる壇鏡の滝

島根を満喫するために必要な日数

島根の旅行プランを立てる際、何泊あれば人気の観光スポットを巡れるか気になるだろう。
島根なら主要な観光スポットを巡るだけであれば、1泊2日で充分に満喫できる。
ただ、あらゆるエリアを幅広く旅し、観光スポットを網羅したい場合は2泊3日以上の旅程は確保しておきたい。

2泊3日以上できるならレンタカーで、様々な絶景スポットを巡るのもお勧めだ
2泊3日以上できるならレンタカーで、様々な絶景スポットを巡るのもお勧めだ

島根の主要観光スポットを巡る1泊2日のモデルコース

島根の人気観光スポットを巡る、1泊2日のモデルコースをご紹介。
島根を旅行すれば、日本の歴史と自然、温泉、グルメ、芸術と様々な楽しい経験ができる。
ただ、どこをどのように巡れば、自分の望む楽しみ方ができるのか、主要な観光スポットを余さず廻れるか、わからない人も多いだろう。
そんな方はここで紹介する島根旅行、1泊2日のモデルコースをぜひ参考にしてほしい。

1日目:島根の松江エリアで歴史旅を満喫

1日目は、松江エリアを堪能する。
名城である「松江城」から城下町を巡り、そばを食べれば、江戸時代にタイムスリップしたような気分が味わえるだろう。
その後は「出雲大社」に足を延ばし、さらに昔、神話の時代へと遡る。
1日目の締めは古くから愛される温泉「玉造温泉」で、旅の疲れを癒すというプランだ。

9:00 JR松江駅からスタート

1日目のモデルコースはJR松江駅からスタート。
駅からバスに乗って、「国宝松江城・県庁前」で下車。
バス停から徒歩約10分で、最初のバス停「松江城」に到着する。

9:30 国宝・松江城で歴史的建造物と松江の景色を楽しむ

松江城は宍道湖にほど近い標高29mの亀田山にそびえる平山城で、2015年に国宝に指定。
天守閣は4重5階に地下1階を備え、最上階の望楼「天狗の間」は展望台と司令塔の役割を持っていたため、壁がなく手すりのみ。
松江市街や宍道湖が360度の大パノラマで一望できる。
国内に現存する12天守のひとつでもあり、姫路城松本城に次いで3番目の高さだ。
敷地内を散策して島根の歴史を感じる建築物と、島根の絶景を堪能しよう。

雄々しい天守が見事な松江のシンボル
雄々しい天守が見事な松江のシンボル

10:30 江戸時代の街並みが残る「塩見縄手」を散策

松江城の北側にある茶室「明々庵」から「小泉八雲記念館」まで、約500mの続く通りは「塩見縄手」と呼ばれる。
塩見縄手には江戸時代の武家屋敷が立ち並び、堀川に沿った通りには松が並木道を作っている。
遊覧の屋形船に乗って、日本情緒感じられる街並みをゆっくりと眺めてみよう。
日本ならではのお土産が揃った雑貨屋や、和のスイーツを味わえるカフェもあるので、ショッピングやティータイムも楽しんでほしい。

武家屋敷と老松並ぶ通りは、江戸時代の雰囲気が色濃く残っている
武家屋敷と老松並ぶ通りは、江戸時代の雰囲気が色濃く残っている

13:00 「そば処 田中屋 本店」で出雲そばを食す

塩見縄手の散策を満喫したら、最寄りのバス停「小泉八雲記念館前」からバスに乗って「松江しんじ湖温泉駅」へ。
電車に乗り換えて「一畑電車大社線 出雲大社前駅」に向かおう。
駅から徒歩5分で、出雲そば専門店「そば処 田中屋 本店」に到着。
出雲そばは、岩手県の「わんこそば」、長野県の「戸隠そば」と並び、日本三大そばの一つに数えられる出雲名物だ。
漆器にそばを盛り、薬味とそばつゆをかけて食べる「割子そば」、茹でたそばを茹で汁ごと丼に盛り、薬味とそばつゆで食べる「釜揚げそば」と、食べ方にもほかにはない特徴がある。
トッピングと合わせて、島根のご当地グルメを楽しもう。

日本三大そばの一つに数えられる、出雲そばの専門店
日本三大そばの一つに数えられる、出雲そばの専門店

14:00 島根を代表する「出雲大社」で参拝

島根のご当地グルメを堪能したら、歩いて約5分の場所にある島根随一の人気スポット「出雲大社」へ。
出雲大社は、日本最古の歴史書「古事記」(712年)にも記されており、伊勢神宮と並び日本で最も重要な古社のひとつ。
縁結びの神として有名な大国主大神を主祭神として祀る。
神楽殿正面にある大しめ縄が有名。長さ13m、重さ5.2トンと、日本最大級の大きさ。
日本最古の神社建築様式で造られた本殿は、国宝に指定されている。
神聖な雰囲気を感じつつ、全国的に有名なパワースポットを参拝していこう。

縁結びの神・福の神として名高く、日本中の神々が集う神聖な神社
縁結びの神・福の神として名高く、日本中の神々が集う神聖な神社

18:00 「界 玉造」で美肌の湯と和を堪能

参拝が終わったら、出雲大社からバスでJR出雲市駅へ。
電車に乗り換えて、玉造温泉駅へ向かう。駅からはタクシーに乗れば、約5分で1日目の宿「界 玉造」に到着。
玉造温泉内にある全室露天風呂付きの宿で、1,300年前の出雲国風土記にも美肌の湯として記されている湯を堪能できる。
純和風の客室は全24室で、檜または信楽焼の露天風呂と次の間を備える。
夜は、のどぐろやシジミ、松葉蟹など山陰の魚介類をふんだんに使用した会席料理に舌鼓。
日本酒が楽しめるバーがあるのも嬉しい。
島根の温泉とグルメ、お酒をゆっくりと楽しもう。

松江の伝統文化や食文化を堪能できる温泉宿
松江の伝統文化や食文化を堪能できる温泉宿

2日目:世界遺産・石見銀山エリアの魅力を堪能

2日目は石見銀山エリアへ。
玉造温泉ゆかりの神社、恋愛のパワースポットとしても知られる「玉作湯神社」で良縁祈願をした後、世界自然遺産である「石見銀山」をじっくり味わうプラン。
銀山の規模の大きさと大地の恵み、人々の営みが、長い年月受け継がれてきた尊さに感動するだろう。

8:40 湯の神が祀られる「玉作湯神社」で参拝

2日目、最初のスポットは「界 玉造」から徒歩5分の「玉作湯神社」。
1,300年の歴史ある玉造温泉の奥に鎮座し、江戸時代には湯の神として親しまれた。
勾玉の生産地でもあったことから、三種の神器のひとつである「八坂瓊の勾玉」を作った玉作りの神・櫛明玉命のほか、玉造温泉を発見した温泉守護の神・大名持命と少彦名命を祀る。
境内へ続く赤い宮橋は恋叶橋とも呼ばれ、鳥居を入れて写真を撮ると良縁に恵まれるというジンクスがあり、撮影スポットとして人気だ。
参拝と記念撮影して、次のスポットへと向かおう。

願望成就・縁結びのパワースポットとして人気の神社
願望成就・縁結びのパワースポットとして人気の神社

13:10 「石見銀山」の大森エリアでショッピングとランチを楽しむ

次のスポットへ向かうために、最寄りのバス停「玉造温泉」からバスに乗って「玉造温泉駅」へ。
電車に乗り換え、大田市駅で下車。再びバスに乗り、「大森」で降りれば石見銀山 の大森エリアはすぐそこ。
石見銀山は日本を代表する銀鉱山として、国内外に知られる世界遺産。
大森エリアは、銀山運営を基にした政治経済の中心地で、代官所や武家屋敷などが並ぶ。
銀により栄えたノスタルジックな街並みで、古民家を活用したショップやカフェなどを散策して楽しめる。
少し遅めのランチとショッピングを満喫していこう。

武家や商家、社寺などが残る大森地区
武家や商家、社寺などが残る大森地区

15:40 「石見銀山」の銀山エリアで鉱夫の生活・働きに思いを馳せる

大森エリアから約20分歩けば、銀山エリアへ到着。
銀山エリアは、戦国時代から大正時代まで採掘から製錬までをすべて手作業で行っていた場所だ。
当時の採掘坑道である900ヵ所にものぼる間歩や製錬所、鉱夫の住所跡や寺社などが数多く残る。
鉱夫がどのように働き、暮らしていたのか、思いを馳せてみよう。

世界遺産にも登録された銀の採掘所跡
世界遺産にも登録された銀の採掘所跡

島根旅行するなら外せないご当地グルメ3選

出雲大社や松江城で有名な島根は、城下町や参道で愛されてきた伝統的なグルメが多い。
食材にも恵まれ食文化も豊かな島根ならではのグルメの中でも、絶対外せないお勧めのグルメを厳選して紹介する。
島根を旅行するときは、これから紹介するものをぜひ食べてみてほしい。

1. 出雲そば

香りと栄養価の高さ、食感の良さが特徴の「出雲そば」。
そばの実の内側の白い部分だけでなく、そばの実全体を使って作られることにより、黒く風味が豊かなそばに仕上がる。
そば自体の味わいを楽しめるので、そば好きにも人気。
一口に「出雲そば」と言っても、エリアによって食べ方が異なる。
松江では三段に重なった赤くて丸い器で提供されるが、出雲大社周辺では釜揚げで食べられている。

松江市などで食べられる出雲そば
松江市などで食べられる出雲そば
出雲市などで食べられる出雲そば
出雲市などで食べられる出雲そば

2. 出雲ぜんざい

小豆に砂糖を加えてやわらかく煮たスープに、餅や白玉団子を入れて食べる「ぜんざい」は伝統的な和菓子で、日本中のどこでも食べられる。
その「ぜんざい」の発祥地が出雲だ。
出雲大社の周りで営まれる茶屋で提供され、参拝客に愛されてきた。
「出雲ぜんざい」の特徴は、大粒の小豆が使われ、透明な汁に紅白の白玉が入っていること。
参拝で疲れた身体を、出雲ぜんざいの優しい甘味で癒してみよう。

可愛らしい紅白の白玉が特徴の出雲ぜんざい
可愛らしい紅白の白玉が特徴の出雲ぜんざい

3. ぼてぼて茶

城下町、茶どころ「松江」で栄えた独特の茶文化の象徴が「ぼてぼて茶」。
茶筅(ちゃせん)で丁寧に泡立てられた番茶の中に、おこわ、煮豆、きざんだ高野豆腐や漬物を加えて食べる軽食。
茶碗の底を軽くたたき、箸を使わずに片寄せた具をお茶と共に一気に食べるのが通の食べ方だ。「ぼてぼて」という名前は、お茶を泡立てるときの音から生まれたのだという。
他の地域では食べられない独特なグルメなので、島根を訪れたらぜひ試してほしい。

茶筅で泡立てた番茶に、色んな具材を入れたぼてぼて茶
茶筅で泡立てた番茶に、色んな具材を入れたぼてぼて茶

春の島根旅行で訪れるべき桜の名所

春に島根へ訪れるなら、桜の名所も旅行プランに加えよう。
春にしか見られない、一生の思い出に残る美しい光景が見られるだろう。
「玉造温泉」の街を流れる「玉湯川」に沿って、約400本のソメイヨシノが約2㎞並ぶ「玉湯川堤」をはじめ、ソメイヨシノ・ヤエザクラ・シダレザクラなど約180本の桜と「松江城」の城郭の競演が楽しめる「松江城山公園」、「斐伊川」に沿う約800本の桜のトンネルが楽しめる「斐伊川堤防桜並木」など、島根県内には様々な桜の名所がある。
島根の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
しかし、その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するので、出発前に確認しておこう。

開花日
3月29日
満開日
4月5日
桜の見頃
4月5日〜4月11日
約400本の桜が川沿いに並ぶ玉湯川堤
約400本の桜が川沿いに並ぶ玉湯川堤
桜と城郭が作り出す春の絶景を見られる松江城山公園
桜と城郭が作り出す春の絶景を見られる松江城山公園
川沿いに美しい桜のトンネルが出来る斐伊川堤防桜並木
川沿いに美しい桜のトンネルが出来る斐伊川堤防桜並木

秋ならではの光景が広がる島根の紅葉の名所

島根には綺麗な紅葉を見られるスポットも多いため、秋に旅行するなら紅葉の名所にも足を運ぼう。
島根でも随一の色づきを見せる「イロハモミジ」が彩る「鰐淵寺」、「神戸川」の清流に沿って立つ断崖絶壁と色づいた紅葉の競演が楽しめる「立久恵峡」。
遠くの山々の紅葉を背景とする美しい日本庭園がある「足立美術館」など、1度は見てみたいと思わせる絶景スポットが盛りだくさん。
紅葉の見ごろは、その年の気候や気温、スポットによって前後するので、旅行前に紅葉情報をチェックしよう。

美しいイロハモミジが彩る鰐淵寺
美しいイロハモミジが彩る鰐淵寺
断崖絶壁と色づいた紅葉が迫力ある景色を作り出す立久恵峡
断崖絶壁と色づいた紅葉が迫力ある景色を作り出す立久恵峡

島根旅行に関するよくある質問

Q

親子旅行でお勧めの島根の観光スポットは?

A

浜田・江津エリアの「しまね海洋館アクアス」や、グランピングが楽しめる「温泉リゾート 風の国」がお勧めです。

Q

島根で夕日が綺麗なスポットは?

A

「日本の夕日百選」にも選ばれた松江市内にある宍道湖です。

まとめ

この記事では島根の魅力や気候、交通情報、モデルコースなど、島根旅行を満喫するために知っておくべき情報を網羅的に紹介してきた。
神話とゆかり深いスポットや江戸時代の風情を残す町並みなど、魅力たっぷりの島根。
記事で紹介しきれなかった魅力的なスポットもまだまだ多い。
島根の観光スポットをもっと知りたい人は、こちらの記事も読んでみよう。