大阪の文化が凝縮されたエリア・難波で人気の観光スポット18選
大阪観光といえば、グリコの巨大看板や大きなカニのオブジェを思い浮かべるだろう。もしくは、たこ焼きやお好み焼きを思い浮かべるかもしれない。
今思い浮かべたオブジェやグルメは全て難波というエリアに凝縮されている。
大阪観光で人気のキタエリア(梅田)と同じく、巨大な繁華街である難波を観光するなら訪れるべき、観光スポット・グルメ・ショッピングスポットなどを紹介しよう。
難波ってどんなところ?
大阪府大阪市中央区から浪速区にかけて広がる繁華街一帯が、一般的に難波と呼ばれている。
大阪の「ミナミ」と呼ばれるエリアであり、「キタ」と呼ばれる梅田と並ぶ、大きな繁華街だ。
大阪市中央区にある町・難波だけを指す意味で使われることは少ないので、注意してほしい。
難波には「大阪」の文化が凝縮されており、大阪の象徴とも言える、グリコの巨大看板や巨大なカニのオブジェ、通天閣は全て難波にある。
大阪グルメも難波に集まっており、たこ焼き・お好み焼き・串カツをはじめとする、大阪ならではのグルメを食い倒れできる。
ショッピングスポットも多く、大阪ならではのアイテムやお土産はもちろん、最新ブランドのアイテムも手に入る。
難波のおすすめのシーズンは?
難波観光は主にグルメとショッピングがメインとなるため、季節に左右されずに楽しめる。
訪れる季節を調整できるなら、徒歩での移動が多くなるため、春や秋など過ごしやすい季節に訪れることをお勧めする。
難波の季節ごとの着衣例
- 春(3月-5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月-8月):薄手の着衣、半袖
- 秋(9月-11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月-2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
難波への移動方法は?
難波観光の主要交通手段
難波と呼ばれるエリアはそこまで広くないため、徒歩と電車を利用すれば、短時間でいくつもの観光スポットを巡れる。
もし駅の場所がわからなければ、観光スポット間の距離もないため、タクシーを活用するのもお勧めだ。
大阪の文化が満喫できる!難波の観光スポット8選
難波を満喫することが、大阪観光の満足度を左右すると言っても過言ではない。
大阪観光の目玉と言える難波エリアで、絶対に訪れるべき観光スポットを厳選して紹介しよう。
1. 道頓堀
カニ、タコ、牛、鶴…と立体的なの巨大看板が通りにせり出し、にぎやかな光景を創出している道頓堀。北側を流れる道頓堀川と南側のメインストリートには、多くの飲食店が軒を連ねる。メインストリートは歩行者天国になっていて、タコ焼きをはじめ食べ歩きをする人の姿も数多く見られる。
鐘と太鼓を鳴らし、愉快な表情を浮かべる「くいだおれ太郎」も、道頓堀には欠かせない存在。軒先で「チン、ドン」とにぎやかす姿が人気で、まさに“道頓堀の顔“として広く知られる。
2. 心斎橋
心斎橋エリアといえばなんといっても大阪随一のショッピングスポット。御堂筋の東側、長堀通を挟んで南北に延びる「心斎橋筋商店街」は、大丸心斎橋店や心斎橋PARCOなどの商業施設をはじめファストファッション、人気の服飾店はもちろん、飲食店などが軒を連ね、多くの人で賑わいをみせる。
また、御堂筋沿いにはラグジュアリーブランドの路面店が多く点在、東京・銀座と並ぶ高級ブランド街としても知られている。
3. 新世界本通り商店会
「通天閣」や「ジャンジャン横丁」、「スパワールド」がある浪速区恵美須東が、通称「新世界」。そう呼ばれるようになったのは1912年、この地に「通天閣」や日本で二番目に誕生した遊園地「ルナパーク」が開業した時代までさかのぼる。新たに生まれた「大阪の新名所」という意味で「新世界」と呼ばれるようになったのだ。以来、歓楽街して発展し、数々の映画やドラマの舞台にもなり、「大阪」といえば必ず取り上げられる名所となった。
4. アメリカ村
1970年代に倉庫を改装した店でアメリカ西海岸から輸入した古着や中古レコード、雑貨を販売していることが話題になり、西心斎橋の一帯が「アメリカ村」と呼ばれるようになった。
シンボルは街のほぼ中心にある「三角公園」。名称そのまま、三角形の敷地は待ち合わせや休憩スポットとしてにぎわっている。公園の向かいには有名なタコ焼き店もあり、“粉もん”もまた若者のカルチャーの一つになっている。
5. なんばグランド花月
“笑いの殿堂”と呼ばれる吉本興業の劇場。通称NGKとして大阪人に愛されている。1987(昭和62)年のオープン以来、漫才・落語・吉本新喜劇などを年中無休で上演している名物スポットだ。
平日は11時と14時30分の2回公演。土日祝は10時、13時30分、17時00分の3回公演で、夏休みや年末年始などの長期休暇には特別興行を実施する。
日本最高峰の笑いが一挙に楽しめるといっても過言ではない。
6. 道頓堀くくるコナモンミュージアム
大きな赤いたこの看板が目印。大阪グルメでお馴染みの“粉もん”にスポットを当てた、「作って、知って、食べる」がテーマのたこ焼きづくしのミュージアム。
B1の「たこ焼道場くくる 匠」では、オリジナルたこ焼きが作れる。好きな食材から中に入れる具を選び、プロの道具を使って焼く。スタッフがサポートしてくれるので、初心者でも安心。
7. とんぼりリバークルーズ
きらめくネオンやユニークな立体看板が彩る、繁華街・ミナミエリア内の道頓堀川を進むクルーズツアー。1便約20分間というコンパクトな運航コースながら、見どころ・楽しみどころは十分で普段は体験することのできない川からの眺望に驚きや感動が詰まっている。
コース上には日本橋から浮庭橋まで、9つの橋が架かっており、川沿いには遊歩道「とんぼりリバーウォーク」が整備され賑やかな雰囲気がいっぱい。
8. 大阪松竹座
1923年に建築、開場された関西初の本格的な洋式劇場。
1997年には、道頓堀の凱旋門とも呼ばれ親しまれたネオ・ルネッサンス様式の正面ファサードを残し、最新設備を導入した劇場としてリニューアル。
歌舞伎、現代劇、喜劇公演はもちろん、コンサート、ミュージカル、落語会など、さまざまなコンテンツを公演し続けている。
食い倒れツアーに出かけよう!難波で人気のグルメスポット・飲食店3選
難波には飲食店が多く、食い倒れするにはピッタリなエリアだ。
大阪グルメの定番である、たこ焼き・お好み焼き・串カツなどをお手軽な価格で味わえる飲食店も多く、大阪グルメを満喫するなら難波は絶対に外せない。
どこで食べるか迷うかもしれないが、まずは紹介するグルメスポットと飲食店で大阪の定番グルメを食べるところから食い倒れツアーを始めてほしい。
1. 法善寺横丁
「法善寺横丁」とは、浄土宗天龍山法善寺の境内にある2本の石畳の路地で、明治時代(1868~1912年)から参詣者が絶えず訪れている日本有数の観光名所だ。
横丁は長さ約80m、幅約3mの2本の路地で、東西に延びている。巨大な看板が彩られ、にぎやかな道頓堀のすぐそばにありながら、落ち着いた街並みで、雨の日は特に雨に濡れた石畳がしっとりとした風情を醸し出している。
路地を挟むようにして老舗の割烹やお好み焼き店、串カツ店、バーなどがひしめいている。
2. お好み焼 美津の
大阪随一の繁華街・道頓堀に位置するお好み焼専門店。
1945年の創業以来長きに渡り地元民に愛される老舗で、ミシュランガイドで6年連続ビブグルマンに選ばれる名店中の名店だ。現在は、「進化する老舗」をコンセプトに、伝統を守りつつ新しいものにも挑戦する姿勢で3代目が暖簾を守っている。
3. 大阪新世界元祖串かつ だるま 新世界総本店
大阪のランドマーク、通天閣からすぐの場所で1929年に創業。
大阪市内を中心に展開する「串かつ だるま」の総本店。
だるま特製のオリジナル油を使用して揚げられた串かつは油独特のクセが少なく、胃がもたれにくいのでとても食べやすい。衣に使われているパン粉はとてもきめ細やかで、薄くてサクサクの食感。串かつ「の種類は、牛肉、豚肉、えび、トマト、たまねぎ、しいたけなど、およそ40種類がスタンバイ。揚げたての串かつは、開発を重ね作られたオリジナルのソースにくぐらせいただく。
「大阪ならでは」から「トレンド」まで揃う!難波のショッピングスポット4選
難波にはショッピングスポットも多く、大阪ならではのアイテムが揃う市場から最新トレンドのアイテムが集まる商業施設もある。
数あるショッピングスポットの中から、難波で買い物を満喫できるスポットを厳選して紹介しよう。
1. なんばパークス
南海「なんば」駅に直結した地上9階建ての複合型商業施設で、ファッション、雑貨、グルメ、映画館など200以上の店舗が集う。
特長はなんといっても樹木や草花と広場が一体となった「パークスガーデン」で、2階のエントランスからは地上9階まで連続した段丘状のガーデンを見上げることができる。多種多様な植物が生い茂り、季節の鳥類や昆虫を楽しめる「パークスガーデン」では、専属のガーデナーが植物管理をしているので、都会にいながらにして四季折々の自然に触れることができる。
2. 黒門市場
黒門市場は、大阪の中心部、ミナミの一角にあり、始まりは1822年ごろとされ、1902年に大阪府より公認市場として認可された。市場近くにあった圓明寺の山門が黒かったことから「黒門市場」と呼ばれるようになった。以来、大阪市民の台所として親しまれてきたが、近年は観光地としても人気を博している。
黒門といえばハモ、フグというほど鮮魚店が多く、フグの専門店は全体の1割近くほどある。
3. 大阪タカシマヤ
大阪・なんばにあるランドマーク的存在の老舗デパート。2011年3月にリニューアルオープンし、ラインアップがパワーアップ。
1~6階の各フロアではハイブランド、レディースファッションブランド、生活を彩る雑貨などが多数取り扱われている。1階化粧品売り場は関西最大級の広さを誇り、約80ブランドがスタンバイ。地下の食料品フロアには総菜コーナーのほか、大阪発祥の和菓子店、人気スイーツ店が充実しているのでおみやげ選びにも使える。7~9階はレストランフロア「なんばダイニングメゾン」になっていて和食・洋食・中華など、30以上の名店が大集合。
4. 千日前道具屋筋商店街
全長150mのアーケード街に約50店舗の商店がズラリ。
「道具屋筋」との名前からも分かる通り、各店で扱っているのは大阪の食文化を支える道具ばかりで、プロが使う厨房機器から一般向けの食器まで、さまざまな商品を取り揃えている。
なかでも、日本の職人たちが丹精込めて仕上げた切れ味抜群の包丁の品質はピカイチ。海外の料理人もこの包丁を求めてわざわざ訪れるほどで、多彩なメーカーの幅広いレパートリーの中から使用目的に応じた1本がきっと見つかるはず。
尖った特徴を持つ難波の宿泊施設3選
大阪でも屈指の繁華街である難波には、宿泊施設も多い。
その中でも観光拠点として便利なホテルや独特な特徴を持つホテル、大阪の文化も体験できるホテルといった特徴を持つ宿泊施設をご紹介。
1. KOKO HOTEL 大阪なんば
アニメグッズやフィギュア、プラモデル、IT機器などを扱うショップが並び、大阪におけるサブカルチャーの中心として知られる日本橋エリアに立つ。難波・心斎橋方面へも気軽にアプローチできるロケーションはさることながら、2021年のリブランドに伴ってフルリフォームされた洗練のインテリアも評判だ。
2. W大阪
マリオット・インターナショナルが手がけるラグジュアリーブランド「W」の日本第一号となるホテルがこちら。“泊まるだけのホテルじゃない、クリエイティビティを解き放つ「大人の遊び場」”をコンセプトに掲げ、今までのラグジュアリーなホテルとは一線を画す、革新的なアイデアが至るとこに散りばめられている。
3. ベッセルインなんば
JR新大阪駅まで乗り換えなしでアクセスできる道頓堀エリアに立地。全国で29施設を運営しているホテルチェーンだからこそのホスピタリティで、海外からの観光客らの評価も上々だ。
2階から14階までのフロアには、全5タイプ123室のゲストルームがスタンバイ。広さは13.7㎡から19.0㎡までバラエティ豊かで、インテリアはナチュラルな淡いカラーでコーディネートされている。
難波に関するよくある質問
Q
大阪駅から難波へのアクセスは?
大阪駅から徒歩で「梅田駅」に向かい、「梅田駅」からOsaka Metro御堂筋線に乗れば、Osaka Metroの「なんば駅」へ到着します。移動時間は20分程度です。
Q
新大阪駅から難波へのアクセスは?
新大阪駅からはOsaka Metro御堂筋線に乗って、17分でOsaka Metroの「なんば駅」へ到着します。
Q
難波で訪れるべきスポットは?
「道頓堀」・「心斎橋」・「新世界」の3つは、大阪の文化を体験できるスポットが集まっているので絶対に外せません。賑やかなスポットとは対照的なしっとりとした、大人の雰囲気の「法善寺横丁」もお勧めです。
まとめ
大阪市内でもキタエリアと並んで大きな繁華街である「難波」。
大阪の文化が凝縮されたエリアで、「大阪ならでは」を体験したいなら絶対に訪れるべきだ。
難波以外のエリアも楽しみたい方は、大阪の観光スポット・グルメ・ショッピングスポットを網羅的に紹介した、こちらの記事も合わせて参考にしてほしい。