温泉の魅力・楽しみ方・名湯はこれを読めばわかる!日本温泉ガイド

更新 :
筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本人が旅する目的のひとつである温泉。古くから日本人は、各地の温泉へ入るために旅をしてきた。
温泉に入浴して身体の芯から温まって癒されるのはもちろん、温泉街特有の風情や情緒、露天風呂から眺める美しい自然景観など、温泉には様々な魅力があり、文化もある。
日本を満喫するために、温泉は外せない要素のひとつと言っても過言ではないだろう。
この記事では、日本を満喫するために知っておくべき温泉の魅力や、知っておくべきマナー、有名・人気の温泉地などをご紹介。
この記事をガイドブック代わりに、日本の温泉を満喫する旅へ出掛けてみよう。

目次

日本人の楽しみ方から学ぶ温泉の魅力

日本は全国的に火山が多く、昔から各地に温泉が湧いていた。
最古の歴史書である「古事記」には、既に歴史上の偉人が温泉に入っていた記述があることから、日本人は古くから温泉に親しんできたことがわかる。
今では27,000以上の源泉、20,000を超える温泉施設がある。
全国各地に温泉街や温泉施設があるため、温泉を目的に旅行する人や、旅行する際に温泉宿を探す日本人は今でも多い。
温泉をこよなく愛する日本人の楽しみ方から温泉の魅力を学び、日本の温泉とその文化を満喫しよう。

1. 露天風呂で美しい自然景観を眺める極上の癒し体験

温泉施設によっては露天風呂があり、開放感と露天風呂からの眺めを堪能できる。
豊かな自然に恵まれた場所にある露天風呂で、美しい自然景観を眺められるのも、温泉の魅力のひとつだ。
春の桜や夏の新緑、秋の紅葉、冬に降り積もる雪など、季節ごとに異なる景色を眺められる露天風呂もある。
美しい自然景観を眺めながら、温泉に浸かれば、極上の癒しを得られるはずだ。
外気で冷えた身体が温泉で温まっていく気持ち良さは格別なので、秋や冬は特に温泉が気持ち良いシーズンといえる。

海と夕日を眺めながら、露天風呂に疲れる極上の温泉施設
海と夕日を眺めながら、露天風呂に疲れる極上の温泉施設

2. 温泉街でしか味わえない風情と体験

人気のある温泉地には温泉街が形成されており、その独特な風情や情緒も魅力のひとつだ。
それだけでなく、ご当地グルメを味わえる飲食店や、名産品を購入できるお土産屋、その土地ならではの芸能や文化を体験できる施設もある。
温泉街に宿泊し浴衣に着替えて、共同浴場(日帰り入浴施設)で温泉を入り比べながら、温泉街を散策してみよう。

温泉街ならではの風情と情緒、体験を満喫しよう
温泉街ならではの風情と情緒、体験を満喫しよう

3. 温泉地で過ごす非日常と温泉の効能で身体と心を癒す

温泉のお湯には様々な成分が含有しており、その性質のことを泉質という。
その成分によって分けられた、温泉の種類そのものを泉質と呼ぶことも。
泉質によって与えられる身体への効果を効能と呼び、効能で温泉を選ぶ日本人も多い。
温泉の効能によって、身体の不調を回復させることを湯治(とうじ)と呼ぶ。
身体の不調を回復させるほど効能を得るには、温泉地に長い期間滞在する必要があるので、現在では本格的な湯治へ出かける人は少ない。
ただ、短い期間でも日常から離れた温泉地で温泉に浸かることで、身体と心がリフレッシュできることは間違いない。
そのため、簡易的な湯治を体験しに、出かける日本人も少なくない。
日常に疲れた時や気分が落ち込んでいる時は、日本の温泉地にゆっくり滞在する、癒しの旅へ出掛けてみてはいかがだろうか。

非日常的な温泉街という空間で身体と心を癒されよう
非日常的な温泉街という空間で身体と心を癒されよう

知っておくべき温泉施設と銭湯の違い

温泉施設と同様に、各地に銭湯も点在している。
どちらも入浴するための施設ではあるが、明確な違いがある。
その違いは使用しているお湯だ。
そもそも温泉とは、温泉法によって定義が決められている。
地中から湧いた温水が以下のいずれかを満たせば「温泉」とみなされる。

  1. 摂氏25℃以上
  2. 法律によって定められた19項目の物質のうち、いずれかひとつ以上が含まれている

当たり前だが温泉施設では「温泉」を使用しているのに対し、銭湯では「温泉」を使用していない施設もある。
つまり、水を沸かしたお湯を湯船に入れ、提供している施設でも銭湯と見なされるということだ。
もちろん、銭湯でも温泉を使用している場合もあるため、銭湯だから温泉を使用していないとは一概には言えない。

銭湯の中には温泉を使用している施設もある
銭湯の中には温泉を使用している施設もある

銭湯とスーパー銭湯の違い

銭湯の中には「スーパー銭湯」と呼ばれる施設もある。
「スーパー銭湯」の大きな特徴は、温泉だけでなく岩盤浴やレストラン、エステサロン、美容院など、様々な施設が集まっていること。
スーパー銭湯で休日をゆっくり過ごす、という日本人も少なくない。
もちろん、サービスが充実している分、施設の入場料や入浴料も高い。
入浴だけを目的にする場合は銭湯、充実したサービスを受けたいなら、スーパー銭湯と使い分けすると良いだろう。
日本で温泉を満喫するなら、温泉・銭湯・スーパー銭湯の違いは理解しておきたい。

岩盤浴やレストランなどのサービスも入ったスーパー銭湯
岩盤浴やレストランなどのサービスも入ったスーパー銭湯

温泉を満喫するために最低限知っておきたい5つのマナー

日本の温泉を楽しむために、他の人に迷惑をかけないためにも、日本の温泉独自のマナーを守って利用してほしい。
ここでは、最低限覚えておきたい5つのマナーを紹介していく。
紹介するマナー以外にも、温泉施設独自のマナーやルールがあることも少なくない。
そのため、入浴や施設の利用前には、公式サイトなどで注意書きをチェックしておこう。

1. 裸で入浴する

日本の温泉や銭湯では水着などの着用はNG。裸で入浴するのが基本だ。
その理由は、水着などでお湯を汚さないため。
温泉の場合は、裸で入浴した方が効能を得られやすいことも理由のひとつだ。
数は少ないが水着やタオルを着用して入浴できる施設もあるため、どうしても抵抗がある方は、水着などが着用可能な温泉施設を探してみよう。

効能をしっかり得られるためにも、お湯を汚さないためにもマナーを守ろう
効能をしっかり得られるためにも、お湯を汚さないためにもマナーを守ろう

2. 湯船にタオルはつけない

湯船にタオルをつけてしまうと、タオルについた汚れやホコリでお湯を汚してしまう。
そのため、湯船にはタオルをつけないように注意しよう。
浴場にタオルを持ち込むのは問題ないので安心してほしい。

水着だけでなくタオルの着用もNGなので、気をつけよう
水着だけでなくタオルの着用もNGなので、気をつけよう

3. 浴槽へ入る前にかけ湯する

入浴する前に、必ずかけ湯かシャワーで身体を洗い流そう。
汚れを落とす目的のほか、身体を徐々に温めることで急激な血圧の上昇を防ぐことが理由だ。泉質に身体を慣れさせる目的もある。

浴槽の近くにある手桶などで、自分の身体にお湯をかけて汚れを洗い流そう
浴槽の近くにある手桶などで、自分の身体にお湯をかけて汚れを洗い流そう

4. 洗い場に荷物を置いて場所取りしない

温泉施設の浴場にある、髪や身体を洗う場所「洗い場」は、他のお客さんも使用するため、身勝手な場所取りはマナー違反になる。
場所取りはせずに、使いたい時に空いている場所を使うだけにとどめよう。

洗い場に荷物をおいて場所取りするのはマナー違反
洗い場に荷物をおいて場所取りするのはマナー違反

5. 浴場を出る前に身体についた水をしっかり拭きとる

脱衣所を濡らさないために、身体についた水滴は浴場を出る前に拭き取ろう。
水分は蒸発する際に熱を奪っていくので、急激に身体を冷やさないためにも重要だ。

マナーのためにも、自分の身体のためにもしっかり水滴を拭き取ろう
マナーのためにも、自分の身体のためにもしっかり水滴を拭き取ろう

温泉旅行なら訪れるべき「日本三名泉」

日本に数ある温泉地の中でも、特に有名な温泉地は「日本三名泉」と称されている。
室町時代(1336~1573年)の詩文集に記載されたのが始まりで、江戸時代(1603年~1868年)の儒学者が「天下の三名泉」と紹介して日本中に広まった。
「日本三名泉」に選ばれているのは、兵庫の「有馬温泉」、群馬の「草津温泉」、岐阜の「下呂温泉」。
泉質が素晴らしいのはもちろん、長い歴史の中で数々の著名人にも愛されてきた。
「日本三名泉」の魅力と見どころを紹介するので、温泉を目的に日本旅行するなら、ぜひ足を運んでほしい。

1. 草津温泉

日本三名泉の一つとして有名な草津温泉。自然湧出量は毎分3万2300ℓ以上と日本一を誇り、源泉は酸性度が高く、殺菌作用に優れていることでも知られている。
街のシンボルでもある湯畑は、湯けむりと硫黄の匂いが立ち上がる中、天然温泉がこんこんと湧き出しており、その量は毎分4000ℓ。周囲には歩道やベンチなどもあり散策するのにおすすめ。
いたるところから源泉が湧き出している西の河原公園も人気。園内には開放的な「西(さい)の河原露天風呂」があり、自然を感じながら入浴できる。

毎分3万ℓ以上の自然湧出量を誇る日本三名泉の一つの温泉街
毎分3万ℓ以上の自然湧出量を誇る日本三名泉の一つの温泉街

2. 下呂温泉

源泉が発見されたのは延喜年間(901〜923年)とも天暦年間(947〜957年)ともいわれる歴史ある名湯「下呂温泉」。
織田信長がこよなく愛し、よく湯治に出かけていた記録もある。
湯上がり後に肌がツルツルすべすべになると評判の“美人の湯”だ。
清流飛騨川の流れに沿うように温泉街がひらけ、JR下呂駅からも歩いて周遊できるほどよい距離に観光スポットや旅館が集まっているところも大きな魅力のひとつ。

“美人の湯”めぐり&スイーツ食べ歩きが楽しい、日本三名泉のひとつ
“美人の湯”めぐり&スイーツ食べ歩きが楽しい、日本三名泉のひとつ

3. 有馬温泉

六甲山の北麓に湧く、関西を代表する名湯。
日本書紀』や『風土記』にも登場する歴史ある温泉であり、“日本三古湯”のひとつにも数えられる。天皇や大名、作家や芸術家など、数多の著名人に愛され、なかでも豊臣秀吉が足繁く湯治に通ったことはよく知られている。
神戸市内とは思えない豊かな自然に包まれる一方で、名だたる名旅館が建ち並び、温泉情緒あふれる温泉街が観光客を魅了する。

“日本三古湯”に数えられる、関西の奥座敷。金泉と銀泉の2種類の泉質が楽しめる
“日本三古湯”に数えられる、関西の奥座敷。金泉と銀泉の2種類の泉質が楽しめる

旅行プランに加えてほしい日本の人気温泉郷11選

ここからは、日本で高い人気を誇る温泉郷を紹介しよう。
既に旅行先を決めており、旅行プランに温泉を加えたい方は、ぜひ紹介する温泉郷に宿泊してみてほしい。

1. 【大分】別府温泉

別府温泉は、大分県別府市内各地にある温泉の総称。
源泉数2,847、一日の湧出量約13万キロリットルと、日本一の規模。別府温泉は8エリアに分かれるので、別府八湯や、別府温泉郷とも呼ばれる。泉質や湯の色などもそれぞれ違うので、湯めぐりを楽しむのもお勧めだ。

日本1位の湧出量と源泉数を誇る温泉地
日本1位の湧出量と源泉数を誇る温泉地

2. 【愛媛】道後温泉

「日本書紀」にも記され、日本最古と言われる道後温泉は、愛媛の中でも特に人気の観光スポットである。
脚を痛めた白鷺が道後温泉で傷を癒やしたという伝説が残されている。
アルカリ性単純泉の湯質は、肌に優しいなめらかなお湯で、刺激が少なく湯治や美容にも適している。
「道後温泉」の大きな魅力は風情のある街並みの中で湯巡りができることであり、日帰り入浴での利用もできるので気軽に訪れられる。

日本最古の温泉で日本の風情に浸かる
日本最古の温泉で日本の風情に浸かる

3. 【栃木】鬼怒川温泉

日光市の鬼怒川上流域にある鬼怒川温泉は関東有数の人気を誇る温泉地。
温泉の泉質は無味無臭で、癖のないアルカリ性単純温泉。肌に優しい柔らかなお湯はやけどや皮膚病に効果があるほか、胃腸の病気や疲労回復などにも効き目があると言われ、万人に人気がある。
鬼怒川渓谷沿いの雄大な自然も人気の理由の一つで、新緑や紅葉、雪景色など1年を通して四季折々の絶景を堪能できる。

雄大な渓谷美と由緒ある名湯を楽しめる温泉郷
雄大な渓谷美と由緒ある名湯を楽しめる温泉郷

4. 【静岡】熱海温泉

静岡県熱海市にある温泉街。源泉の数は500を超え、その9割は効能成分が濃いとされている42度以上の高温泉という。
熱海温泉自体は無色透明で香りはなく、効能は保湿効果や美肌効果が期待できるとされる。1,200年もの間、安定して温泉を供給し続ける貴重な泉脈で、熱海に訪れたらぜひ楽しみたいもの。

源泉数は500か所を超える、1,500年以上の歴史ある温泉街
源泉数は500か所を超える、1,500年以上の歴史ある温泉街

5. 【神奈川】箱根湯本温泉郷

箱根七湯の一つとして数えられ、箱根最大の温泉街として知られる箱根湯本温泉郷
開湯は奈良時代とも言われ、江戸時代には五街道の一つである東海道に沿った温泉街として繁栄、今でも温泉施設や宿泊施設、飲食店やみやげ店などが軒を連ね、活気にあふれている。
観光客も多く、連日にぎわいを見せている箱根の中心的な温泉街だ。

温泉施設や宿泊施設、飲食店やみやげ店などが軒を連ねる、箱根最大の温泉街
温泉施設や宿泊施設、飲食店やみやげ店などが軒を連ねる、箱根最大の温泉街

6. 【兵庫】城崎温泉

志賀直哉や島崎藤村ら文豪にも愛された伝統ある温泉街で、その歴史は1300年以上。
徒歩20分圏内に7つの外湯(共同浴場)があり、風情たっぷりな街並みを歩きながら外湯めぐりを楽しめる。
7つの外湯はそれぞれできた時期が異なり、お湯の温度や建物の雰囲気はさまざま。江戸時代の名医が天下一と称えた「一の湯」や、城崎温泉発祥の地「まんだら湯」、恋愛成就の湯として人気の「御所の湯」などを巡りながら、お気に入りをみつけよう。

風情ある温泉街に7つの外湯が点在
風情ある温泉街に7つの外湯が点在

7. 【北海道】定山渓温泉街

大都市札幌の奥座敷とも言われる北海道札幌市南区に位置する歴史ある温泉街。
開湯から150年余り、支笏洞爺国立公園に指定され、温泉街は白井川と豊平川に削られてできた河岸に広がっている。
泉質はナトリウム・塩化物泉となっている。定山渓温泉の泉源は56ヵ所あり、温泉街を流れる豊平川の月見橋付近と高山橋付近に集中している。

約150年前に修行僧・美泉定山が開拓した、歴史ある温泉街
約150年前に修行僧・美泉定山が開拓した、歴史ある温泉街

8. 【北海道】登別温泉

北海道南西部にある「胆振」地域に位置する名湯。
ひとつの温泉に多種類の泉種をもつ非常に珍しい場所として、江戸時代からその存在が知られている。
いたるところから湧き出る源泉の多くは、約1万年前の火山活動により生じた地獄谷から湧出。
1日1万トンと豊富な湯量を誇り、旅館やホテルなどが趣向を凝らした多彩な湯船や浴槽で堪能できる。

北海道の歴史とともに歩んできた日本有数の温泉地
北海道の歴史とともに歩んできた日本有数の温泉地

9. 【大分】由布院温泉

由布院温泉は、大分県のほぼ中央に位置する由布岳の麓に佇む温泉郷。
大型ホテルはなくしっとりとした雰囲気の旅館が多い、女性に人気がある温泉郷だ。
湯量は全国第2位とされ、また源泉の数も多いことから温泉旅館が密集せずに点在し、全体にゆったりとした雰囲気の温泉地となっている。
泉質はおもにアルカリ性単純温泉で、湯は柔らかく神経痛、 冷え性、疲労回復などに効能がある 。

「東の軽井沢、西の湯布院」と評されるおしゃれな温泉リゾート
「東の軽井沢、西の湯布院」と評されるおしゃれな温泉リゾート

10. 【山形】銀山温泉

江戸時代に栄えた延沢銀山の採掘とともに歴史を歩んだ温泉地。
シックな旅館の外装に施された鏝絵と呼ばれる鮮やかなレリーフも見ごたえがあるほか、温泉街には足湯や共同浴場などもある。
泉質は微かな塩味を含んだ硫黄泉。皮膚病や婦人病、冷え性などに対して効果があるのもありがたい。
足を延ばせば白銀の滝や延沢銀山遺跡など近辺の見どころも多い。

大正ロマンあふれる温泉街
大正ロマンあふれる温泉街

11. 【山梨】石和温泉

1961年1月、石和のぶどう園から高温の湯が湧き、付近の川に流れ出して誕生した『青空温泉』が石和温泉の始まりと言われる。
湯の国・山梨で最大規模を誇り、旅館やホテルは30軒超を数え、庶民的な宿から、プールなどを備えた大型ホテルなどで様々な温泉を楽しむことが可能。
全国規模でも屈指の温泉郷であり、「新日本観光地100選」にも選ばれている。

湯の国・山梨でも最大規模を誇る温泉郷
湯の国・山梨でも最大規模を誇る温泉郷

温泉好きならチャレンジしよう!日本の秘湯3選

アクセスが悪く、人にあまり知られていない温泉を「秘湯」と呼ぶ。
人の往来が少ない山奥など、大自然の中にあるため、日本の原風景とも言える美しい自然景観と温泉を満喫できる。
苦労して秘湯に辿り着く達成感も、秘湯を訪れる魅力のひとつだ。
これから紹介する秘湯には、温泉宿があるため宿泊も可能。
温泉が好きな方には、ぜひ秘湯にもチャレンジしてみてほしい。

1. 【群馬】法師温泉 長寿館

弘法大師が各地を巡っていた折に発見したと伝えられる温泉で、上信越高原国立公園内にある一軒宿。
1875年創業で、多くの文人墨客が宿泊した明治時代の面影をそのまま残す本館と1940年に建てられた別館は国の有形文化財に登録されている。
客室は本館と別館のほかにも、ワンランク上のステイが実現する、広々とした間取りの薫山荘と平成元年(1989)に建てられた法隆殿があり、シーンに応じて選べる。

国の有形文化財に登録される客室棟を有する、秘湯の一軒宿
国の有形文化財に登録される客室棟を有する、秘湯の一軒宿

2. 【栃木】大丸温泉旅館

古くから療養地としても人気の高い那須温泉郷の最奥部、標高1,300メートルの山間の渓谷に佇む秘湯の温泉旅館。
自慢は、那須温泉郷のなかでも一番の湯量を誇る温泉。
宿の裏山にある自家源泉から流れる温泉の川をせき止めてつくった天然の大露天風呂「川の湯」をはじめ、大小4つの露天風呂を加温・加水なし(一部時期により加温あり)の源泉かけ流しで楽しめる。

標高1,300メートル、天空のリゾートに佇む温泉宿
標高1,300メートル、天空のリゾートに佇む温泉宿

3. 【秋田】鶴の湯温泉

秋田を代表する秘湯、乳頭温泉郷のなかでも特に人気の高い温泉宿。
人里離れた山奥にあり、まるで武士の隠れ里のようなたたずまい。
温泉は異なる泉質の異なる白湯、黒湯、中の湯、滝の湯の4つの源泉を8つの風呂で楽しめる。
宿泊は、茅葺き屋根の本陣の客室がおすすめ。囲炉裏が切ってあり、食事はここで名物の山の芋鍋をかけたり、川魚を炭火にかざしたり、昔ながらの生活を体験できる。

温泉ファンあこがれの山間の秘湯
温泉ファンあこがれの山間の秘湯

日本の温泉に関するよくある質問

Q

日本の温泉に入る上での注意点は?

A

かけ湯や裸での入浴など基本的なマナーを守ると同時に、施設特有の注意事項もよく確認しておくことです。

Q

日本で特に有名な温泉は?

A

日本三名泉に数えられる有馬温泉と草津温泉、下呂温泉が特に有名です。

まとめ

日本の温泉の魅力やマナー、訪れるべき温泉地などを紹介してきたが、この記事では深堀りできなかった、温泉文化は多い。
興味が湧いた方は、ぜひ日本の温泉文化や温泉郷をもっと調べてみよう。
日本の文化や観光スポットを、新たな側面から楽しむきっかけになるはずだ。
日本の魅力をもっと知りたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてほしい。