【長野のエリア別お勧め宿泊施設13選】山岳王国・長野の温泉や歴史を巡る旅の拠点

【長野のエリア別お勧め宿泊施設13選】山岳王国・長野の温泉や歴史を巡る旅の拠点

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

北アルプス、中央アルプス、南アルプスといった3つの山脈が連なる長野県
四季折々の絶景や伝統文化であふれる魅力的な観光地だ。
自然の中でアクティブに過ごすのも、温泉や町歩きでゆったり癒されるのも、どちらも楽しめる。
旅行の満足度は、どこに宿を構えるかで大きく変わるもの。
この記事では、観光の目的や過ごし方に合わせたお勧めエリアと、各エリアで泊まりたい宿をピックアップして紹介する。
長野での旅を、より快適で思い出深いものにするための宿泊ガイド。
この記事を読めば、長野旅行がさらに充実したものになるだろう。

長野観光の拠点に最適な5つのエリア

人気観光地である長野には、魅力的な観光スポットが数多く存在する。
宿泊施設も無数にあるため、どこを拠点にすればよいか判断に困ることもあるだろう。
長野が初めてという方には、木曽路・伊那路・諏訪・北信濃・日本アルプスという5つの人気エリアから選ぶことをお勧めしたい。
江戸の風情が残る宿場町散策や伝統に触れる旅なら木曽路へ。
大自然と温泉を満喫したいなら、南アルプスの麓に広がる伊那路や、雄大な山々に囲まれた日本アルプスエリアで宿を探そう。
諏訪湖の景色とパワースポット巡りを楽しみたいなら諏訪、善光寺詣でと名湯巡りなら北信濃がぴったりだ。

長野を深く味わうなら、テーマに合った宿選びから
長野を深く味わうなら、テーマに合った宿選びから

江戸情緒漂う宿場町を歩く!木曽路のお勧め宿泊施設3選

長野県南西部に位置する木曽谷一帯が、木曽路と呼ばれるエリア。
江戸時代(1603〜1868年)の面影を残す中山道の宿場町が点在し、馬籠宿妻籠宿などの歴史的な街並みが今も大切に保存されている。
「木曽路はすべて山の中」と言われるように、深い山々に囲まれた風光明媚な地域でもある。
伝統的な町家建築や石畳の道を歩けば、江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚に。
歴史ロマンあふれる木曽路に滞在するなら、これから紹介する宿泊施設がお勧めだ。
いずれも風情ある空間で木曽の歴史文化を感じられるだけでなく、観光スポットへのアクセスも良好だ。

1. TAOYA木曽路

長野県木曽郡南木曽町にある温泉リゾートホテル。南木曽町は、総面積の約94%を森林が占める自然豊かな町だ。
その雄大な山の景色を眺めながら温泉を楽しめるのがホテル最大の魅力。
露天風呂や大浴場、貸切風呂などの入浴施設を完備。温泉はとろみのある化粧水のような湯が特徴だ。
レストランはビュッフェ形式。信州名物「山賊焼き」をはじめ、地元の郷土料理や季節の食材を使った創作メニューが存分に味わえる。

南木曽岳の山景が見渡せる露天風呂
南木曽岳の山景が見渡せる露天風呂

2. フォレストドーム木曽駒高原

フォレストドーム木曽駒高原」は、長野県木曽郡木曽町にある宿泊施設。
隣接する「木曽駒高原 森のホテル」の敷地内に建つグランピング施設だ。
木曽駒ヶ岳の麓に広がる高原に位置し、自然に囲まれた環境でグランピングを楽しめる。
宿泊エリアにはポーランド製のドーム型テントを設置しており、最大4名まで宿泊できる。

グランピングエリアには2棟のテントを設置
グランピングエリアには2棟のテントを設置

3. 民宿 馬籠茶屋

馬籠宿の中心部近くにある「民宿 馬籠茶屋」は、江戸時代の宿場町の風情を再現した国際的な民宿施設。
計13部屋(6畳が6部屋、8畳が5部屋、10畳が2部屋)あり、すべてがシンプルながらも伝統的な内装の畳敷きのタイプ。
日本人に加えて訪日観光客・長期滞在の外国人が多いのも特徴で、共用のラウンジ・洗面所・キッチン・洗濯場などでは一期一会の国際交流も行われている。

旅の交流拠点ともいうべき民宿
旅の交流拠点ともいうべき民宿

南アルプスの麓で自然を満喫!伊那路のお勧め宿泊施設3選

長野県南部、天竜川が流れる伊那谷周辺が伊那路エリアとなる。
南アルプスと中央アルプスという2つの山脈に挟まれ、ダイナミックな山岳風景に恵まれた土地だ。
高遠城址公園」の桜、駒ヶ根高原のロープウェイから望む「千畳敷カール」など、自然の見どころには事欠かない。
信州そばやローメン、ソースかつ丼といったご当地グルメを堪能できるのも楽しみのひとつ。
伊那路を旅の中心に観光する予定があれば、次に紹介する3つの宿がお勧めだ。
どの宿も快適な空間でくつろげるのはもちろん、温泉や地元食材を使った料理で旅の満足度は一層高まるだろう。

1. THE GLAMPING PLAZA アルプスBASE

長野県上伊那郡飯島町にあるグランピング施設。
長野県の山脈「中央アルプス」と「南アルプス」を望む、標高約850mの森の中に建つ。
山に囲まれた立地で、夜には満天の星空を眺められる。自然と調和した滞在を楽しめる宿だ。
敷地内には全4棟のドーム型テントを設置。客室はスタンダードとテントサウナ付きの2タイプを揃える。

室内は冷暖房完備で、一年中快適に過ごせる
室内は冷暖房完備で、一年中快適に過ごせる

2. 石苔亭いしだ

南信州最大の温泉郷である昼神温泉の高台に佇む温泉旅館。
3,000坪の広大な敷地に数寄屋造りの客室が17部屋並び、縁側越しには情緒豊かな庭園が広がる。
温泉付きの特別室や二間の客室などどの部屋も広々とした造りで、しつらえや趣もそれぞれ異なるこだわりの空間だ。
ロビー正面にある総檜づくり・檜皮葺の能舞台も宿の大きな特徴。

各部屋には狂言にちなんだ名前がつけられている
各部屋には狂言にちなんだ名前がつけられている

3. 昼神温泉 ユルイの宿 恵山

信州の南端にある山あいの静かな温泉郷・昼神温泉に佇む温泉宿。
すべての客室が4階以上に配され、どの部屋からも阿知川の清流と昼神温泉郷を望む。
宿がある阿智村は環境省から「日本一の星空」として認定されており、そんな阿智の星空を眺めるのにも最適な宿だ。
湯処は大浴場内風呂と露天風呂、貸切風呂を完備。

とろりとなめらかな湯ざわりが特徴の昼神温泉
とろりとなめらかな湯ざわりが特徴の昼神温泉

諏訪湖と八ヶ岳の自然に癒される!諏訪のお勧め宿泊施設2選

長野県のほぼ中央、諏訪湖を取り囲むように発展してきた諏訪。
全国に数万社ある諏訪神社の総本社「諏訪大社」は、強力なパワースポットとして知られる。
諏訪湖の周辺には、上諏訪温泉や下諏訪温泉などの温泉地が点在。
夏には「諏訪湖祭湖上花火大会」が開催され、冬は「御神渡り(おみわたり)」という神秘的な自然現象を見ることもできる。
諏訪で多彩な滞在スタイルと観光をバランスよく楽しむなら、次の宿泊施設をチェック。
諏訪湖畔の温泉旅館と八ヶ岳山麓のグランピング施設、それぞれ異なる魅力を持ち、周辺観光の起点としても申し分ない。

1. ホテル鷺乃湯

長野・諏訪湖畔に佇む創業100年超の老舗温泉旅館。上諏訪温泉の中心地に位置し、美しい湖の景色を望める絶好の立地を誇る。
1905年頃に初代館主が銭湯を開業したのが始まりで、多くの日本画家や書家も滞在し作品を制作するなど、地域文化にも貢献してきた歴史をもつ。
宿の特徴は、地下約100mから湧く自家源泉100%のモール泉。

薄い茶褐色をした、香り高くとろみのある湯
薄い茶褐色をした、香り高くとろみのある湯

2. 八ヶ岳PRIVATEWOODS NADA

八ヶ岳PRIVATEWOODS NADA」は、長野県茅野市にある宿泊施設。
八ヶ岳の山麓にある、標高約1,100mの原生林の中に建つグランピング施設だ。
広大な敷地内に3棟のキャビンを設置。いずれも1棟貸切で利用できる。
プライベート空間を確保したウッドデッキ付のキャビンは約80平方メートル。
開放的な空間で、冷暖房も完備している。

アウトドアリビングで焚き火をすることも可能
アウトドアリビングで焚き火をすることも可能

門前町の賑わいと名湯を堪能!北信濃のお勧め宿泊施設2選

長野県の北部一帯に広がる北信濃は、信仰と温泉の地として発展してきた。
全国的に信仰を集める「善光寺」や、伝統ある「戸隠神社」など、歴史深い名所が点在し、多くの参拝者を迎えている。
野沢温泉、渋温泉、湯田中温泉といった個性的な温泉街があり、それぞれに異なる湯の文化を楽しめる。
「善光寺」を中心に発展した門前町・長野市の賑わい、志賀高原や戸隠高原など自然豊かな高原地帯も魅力的だ。
北信濃で寺社巡りと温泉三昧を満喫するなら、次の2つの宿泊施設がお勧め。
歴史ある温泉地の良質な湯と、心に残るもてなしが旅を彩ってくれるだろう。

1. 亀清旅館

長野県千曲市の戸倉上山田温泉に佇む、源泉かけ流しの湯と庭園を望む和の空間が広がる旅館。
泉質は柔らかな単純硫黄泉で、肌をなめらかに整えてくれると評判。
内湯のほか庭園に面した露天風呂では、四季折々の自然を背景に湯浴みを楽しめる。
客室は落ち着いた和室を中心に、庭園を眺めながら過ごせる造りの部屋も用意。

3代目のリンチ氏により川の石で作られた露天風呂
3代目のリンチ氏により川の石で作られた露天風呂

2. 歴史の宿 金具屋

1936年に建てられた中央にそびえる木造4階建ての「斉月楼」、「大広間」は今もほぼ当時のまま使用。
宮大工ならではの荘厳な造りでありながらも至る所に“遊び”が取り入れられていて、昭和初期へとタイムトリップしたかのような気分が味わえる。
客室は計29室で、すべて昔ながらの和室。

昭和初期の姿を残す、4階建ての木造建築
昭和初期の姿を残す、4階建ての木造建築

3,000m級の雄大な山々に包まれる!日本アルプスのお勧め宿泊施設3選

長野県西部に広がる北アルプスを中心とした一帯が日本アルプスエリア。
国宝「松本城」が佇む城下町、田園風景が美しい安曇野、花の名山・白馬、登山家が憧れる上高地や乗鞍など、魅力的な観光地が点在している。
山頂から里山まで、高低差のある地形が生み出す景観は圧巻だ。
本格登山からトレッキング、ラフティングなど、多彩なアウトドア体験が楽しめる。
夏は爽やかな避暑地として、冬は良質なパウダースノーのスキーリゾートとして、一年を通じて多くの旅行者を魅了している。
豊かな自然に身を委ね、日常から離れてくつろげる宿泊施設を厳選して紹介しよう。

1. 扉温泉 明神館

松本市街から車で約30分の渓谷に佇む、1931年創業の老舗温泉宿。
標高1,050mの国定公園内にあり、緑に囲まれた癒しの空間で90年以上にわたり宿泊客を迎えている。
2008年には厳格な審査をクリアした宿だけが加盟できる「ルル・エ・シャトー」に加盟、クシマクロビオティック認定やグリーンキー認証も受けている。

国定公園内に佇む一軒宿
国定公園内に佇む一軒宿

2. 上高地 ホテル白樺荘

日本有数の景勝地、上高地の中心的スポットである河童橋の目の前に建ち、バスターミナルからも徒歩5分。
大正池明神池などのスポットにも程近く、上高地散策の基点として便利なロケーションの宿。
客室は窓一面に穂高連峰が広がる絶景の部屋や、和とモダンで洗練された部屋などさまざまなタイプを用意している。

穂高眺望テラス付きデラックスツイン(一例)
穂高眺望テラス付きデラックスツイン(一例)

3. 上高地帝国ホテル

日本初の本格的な山岳リゾートホテルとして1933年に開業。
赤い三角屋根と丸太小屋風の外観は当時から変わらず、扉の向こうにはホテルのシンボルであるマントルピースを中心に、木のぬくもりを感じる空間が広がっている。
レストランなどの施設も充実で、大自然に抱かれた優雅な滞在を楽しめる。
全74室あり、屋根の傾斜をそのまま天井のデザインに生かした山小屋風の客室からリビングルーム付きのスイートまで計7タイプ。

「神の降り立つ地」ともいわれる山岳リゾートで、大自然に包まれて過ごす優雅なひと時
「神の降り立つ地」ともいわれる山岳リゾートで、大自然に包まれて過ごす優雅なひと時

長野の宿泊施設に関するよくある質問

Q

長野旅行するなら、どのエリアに泊まるべき?

A

初めての長野旅行なら、アクセスのよい北信濃がお勧めです。

Q

長野で親子旅行するなら、どのエリアに泊まるべき?

A

夏は自然体験、冬はスキー場が充実している日本アルプスがお勧めです。

まとめ

長野県の観光拠点として理想的なエリアと宿泊施設を紹介してきた。
訪れたい場所や旅のテーマに応じて、記事で紹介したエリアから最適な宿泊先を選ぼう。
まだ具体的な旅程が決まっていない人は、長野の外せない名所やグルメを取り上げた関連記事も参考にしてほしい。

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