魅力・見どころを余すところなく満喫できる!【京都・鴨川の観光ガイド】
京都を象徴する風景が広がる「鴨川」。
周辺には人気観光スポットとなっている神社仏閣や、京都でも屈指の繁華街が点在することもあり、京都観光で「鴨川」へ訪れる方も多い。
事前に魅力や見どころを調べておかないと、景色を見てなんとなく終わってしまうだろう。
せっかく「鴨川」に訪れるなら、その魅力と見どころを満喫したいもの。
この記事では「鴨川」の魅力や特徴を中心に、楽しみ方や周辺の観光スポットも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
鴨川ってどんなところ?
「鴨川」は京都市内を南北に流れる、23kmほどの河川。
四条付近は東西を京都屈指の繁華街である、祇園と河原町に挟まれていることから、京都市の中心地となり、京都を象徴する風景が広がっている。
川のせせらぎを聞きつつ、四季折々の自然景観を楽しみながら散歩できたり、川辺のベンチでゆっくりできたりするため、観光客だけでなく地元の人にとっても憩いの場所だとなっている。
映画やドラマ、アニメのロケ地や舞台にもなっており、「鴨川」の飛び石へ記念撮影に訪れる方も多い。
鴨川納涼床も見逃せない。川に向けて張り出すように座敷が作られた、納涼床が並ぶ景観も風情たっぷり。
繁華街以外にも周辺には神社仏閣や観光スポットが多いので、鴨川沿いをメインルートにして観光することも可能だ。
鴨川へのアクセス
京都観光の移動拠点となる「JR京都駅」を起点に、「鴨川」へのアクセスを紹介しよう。
「鴨川」と言っても範囲が広いため、「鴨川デルタ」を目的地としてご紹介。
賀茂川と高野川が合流部に広がる三角州で、鴨川観光では外せないスポット。
迷ったらまずは鴨川デルタを目指そう。
- 経路
-
1.「京都駅前」からバスに乗車し、バス停「出町柳駅前」で下車。
2.「出町柳駅前」から歩いてすぐ。 - 所要時間
- 約40分
鴨川のお勧め観光シーズンは?
「鴨川」では四季折々の風景を楽しめる。
どの季節でも美しい景色が広がるが、特にお勧めしたい観光シーズンは春と秋だ。
春には桜、秋には紅葉が周囲を彩り、美しい景色を見られる。
鴨川を120%遊び尽くすために実践すべき3つの楽しみ方
京都らしい風情を感じながら、ゆっくり落ち着いた時間を過ごせるのが「鴨川」の魅力だ。
自分のペースで散策しつつ、日本の四季に目を向けてみてほしい。
ここからは「鴨川」に数多くある見どころを満喫するために、実践すべき楽しみ方を紹介しよう。
1. 市民の憩いの場・鴨川デルタの美しい風景を楽しむ
「鴨川デルタ」は「鴨川」と「高野川」の合流地点であり、京都市の左京区にある。
形がギリシャ文字のデルタに似ていることからこの名前が付けられた、いわゆる三角州だ。
豊かな自然に溢れ、市民たちの憩いの場として愛されている。
鴨川デルタは映画やドラマのロケ地としても有名で、記念撮影に訪れる方も多い。
散策に疲れた身体を休ませつつ、景色を楽しむにはピッタリの場所だ。
2. 記念撮影にピッタリ!ユニークな形をした鴨川の飛び石
「鴨川」にはいくつかの飛び石が配置されており、名物のひとつとなっている。
最も有名な飛び石は先述した鴨川デルタにある。
「二条大橋」から少し北に歩いた地点の飛び石には千鳥や小舟、「荒神橋」付近には亀を模した飛び石がある。
飛び石をただの川を渡るための手段とせずに、ユニークなスポットに変えようとする遊び心が感じられる。
「鴨川」の飛び石も映画のロケ地になっていたり、京都アニメーションが手掛けたアニメ作品に登場していたりと、いわゆる聖地にもなっている。
「鴨川」でも有名なスポットなので、記念写真を撮っておくと良いだろう。
3. 夏の風物詩・鴨川納涼床を体験
5月から10月の終わりまで営業する「鴨川納涼床」は、「鴨川」における夏の風物詩。
この時期の川辺には風情ある景色が広がり、京都を代表する景観のひとつにもなっている。
納涼床(のうりょうゆか)とは、川に向けて張り出すように作られた座敷で、川を間近で眺めて涼みながら、料理を味わう食文化だ。地域によっては川床(かわどこ)とも呼ばれる。
以前は座敷で会席料理を食べるのが一般的だったものの、現在はテーブル席でイタリアンなど多種多様な料理が食べられるお店も増えている。
他にはない体験ができるので、ぜひ納涼床を体験してほしい。
鴨川の周辺観光スポット6選
鴨川周辺には京都の有名・定番の観光スポットが多く、京都らしい街並みや文化を体験できる繁華街やメインストリートもある。
鴨川沿いを散策しながら、周辺の魅力的な観光スポットを巡ってみよう。
1. 下鴨神社 (賀茂御祖神社)
京都市内を流れる鴨川の下流に位置することから「下鴨さん」「下鴨神社」の名称で親しまれている。
東西2棟からなる本殿は国宝に指定されていて、京都で最も古い神社のひとつだ。1994年にはユネスコの世界遺産にも登録された。
本殿までは入口から約1kmの道のり。その前に広がっているのが緑豊かな「糺の森」だ。樹齢200~600年の樹木が約600本近く育まれていて、神聖な空気が漂う。
2. 錦市場
錦市場は京都のメインストリート、四条通りから北にあたる錦小路通にある。
「京の台所」の名称で親しまれていて、東西約390mの長さに及ぶアーケードの通りには、両サイドに約130の店舗が並ぶ。
なかには京都の食材を味わえる豆乳ドーナツ、生麩の饅頭、蒲鉾の天ぷら、湯葉クリームコロッケなど、選ぶのに迷うほどの京都グルメが販売されている。
3. 八坂神社
全国に点在する八坂神社や素戔鳴尊が御祭神の関連神社、約2,300社の総本社。
656年、新羅国牛頭山の神をこの地に祀ったことが創祀の由来とされる。
古くから祇園感神院、祇園社の名で敬われており、地元では今も「祇園さん」と呼ばれ親しまれている。
広い境内には摂社や見どころが点在。
京都市内有数の目抜き通り、四条通の東端に立つ西楼門は、東山エリアの風景を象徴する建物で、国の重要文化財に指定されている。
4. 先斗町通
先斗町通は鴨川と高瀬川に挟まれた南北を貫く通りで、もともとは鴨川の中洲だった。
江戸時代初期に高瀬川が開削され、伏見と結ばれるようになると物流拠点として繁栄を始める。江戸時代後期には繁華街となり、明治に入って対外へのアピールのため「鴨川をどり」の公演が行われるようになると、花街としての地位を完全に確立した。
かつての置屋とお茶屋を利用した飲食店が立ち並び、飲食店の種類も多いので、状況に応じたお店のチョイスも可能。
例年5月1日から24日にかけて行われる「鴨川をどり」は、先斗町歌舞練場で行われ、舞妓さんの華やかな踊りを間近で見られる。
5. 花見小路通
花見小路通は、三条から建仁寺まで、祇園を南北に貫くメインストリート。
「小路」といいながらも広めの道沿いに店舗が並ぶ華やかな町並みで、多くの観光客でにぎわう。
特に茶屋街として昔ながらの風情をよく残しているのは、四条通から南の地区。
四条通と花見小路通の角にある「一力亭」は、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」にも登場する、数々の要人が利用した格式高い茶屋。
ここから建仁寺まで茶屋や料亭、カフェやレストランが並び、その先には「都をどり」が行われる祇園甲部歌舞練場がある。
6. 東寺(教王護国寺)
延歴13(794)年の平安京遷都の2年後に西寺とともに造られた寺院。
西寺は平安時代末期に荒廃したが、東寺の建物は何度も焼失しながら再建が繰り返された。
豊臣秀頼による金堂や、徳川家光による五重塔などが残り、いずれも国宝に指定されている。
金堂と講堂が中心となるこのエリアは拝観料が必要。入口の正面にある講堂は室町時代に再建されたもので、曼荼羅を構成するように平安時代から江戸時代にかけて作られた国宝や重文の21体の仏像がずらりと並ぶ。
鴨川に関するよくある質問
Q
賀茂川と鴨川の違いは?
明確な定義はないものの、高野川との合流点より上流を加茂川とし、下流を鴨川とするのが一般的です。
Q
鴨川の納涼床はいつからいつまで?
5月1日~10月末まで営業しています。
まとめ
この記事では「鴨川」の魅力に加え、楽しみ方なども紹介してきた。
四季折々の自然景観や川のせせらぎを楽しみつつ、少し足を伸ばせば神社仏閣などの観光スポットや京都を代表する繁華街、メインストリートにアクセスできるのも魅力のひとつだ。
夏に観光するなら、鴨川納涼床も体験してほしい。
京都の風景・風情を満喫するために、ぜひ「鴨川」へ足を運んでもらいたい。
以下の記事では、京都観光における定番スポットを紹介しているので、併せてチェックしておいてほしい。